NEWS(12/03/12 16:20)

Google、「Google Earth」で被災地域の復興を確かめられるように衛星写真を更新

津波で寸断された橋・道が再建されている様子などを確認できる

 Google Inc.は東日本大震災からちょうど1年となる11日、「Google Earth」と“Google マップ”で被災地域の衛星写真を最新のものに更新したことを発表した。「Google Earth」では、写真を過去のものに遡る機能を使って、地震直後の衛星写真と最近の衛星写真を比べることで復興が進む様子を確認することが可能。

 衛星写真が更新されたのは、青森県八戸市から茨城県日立市にかけての沿岸部で、主に津波の被害が大きかった地域となっている。衛星写真を見れば、津波で寸断された橋・道が再建されている様子や、コンテナが散乱していた港が整備されている様子を確認できる。しかし、多くの地域では、津波で破壊された住宅地などの瓦礫は撤去されているものの、更地の状態の土地が多く、今後も復興を推進していかなければいけないことがわかる。

気仙沼の南(2011年3月13日)気仙沼の南(2011年3月13日)

気仙沼の南(2012年2月11日)気仙沼の南(2012年2月11日)

塩釜港(2011年4月6日)塩釜港(2011年4月6日)

塩釜港(2012年2月22日)塩釜港(2012年2月22日)

 なお、福島第一原子力発電所のある福島県大熊町や近隣の双葉町・富岡町の衛星写真は更新されていない。しかし、避難区域に指定されている浪江町などの衛星画像は更新されており、この地域の写真を見ると瓦礫の撤去も進んでいないことがわかる。

浪江町(2011年3月18日)浪江町(2011年3月18日)

浪江町(2012年1月31日)浪江町(2012年1月31日)

(長谷川 正太郎)