NEWS(12/04/10 16:03)
「msysGit」「Git for Windows」v1.7.10が公開、UTF-8のファイル名に対応
日本語ファイル名の扱いが改善される
分散型バージョン管理システム「Git」のWindows向けクライアント「msysGit」および「Git for Windows」の最新プレビュー版v1.7.10-preview20120409が、10日(日本時間、以下同)に公開された。本バージョンでは、UTF-8でエンコードされたファイル名に対応している。
「Git」はバージョン管理システムの一種で、もともとはLinuxの開発者として知られるLinus Torvalds氏によってLinuxカーネルのソースコードを管理するために開発された。ファイルに加えられた変更履歴を管理して、過去の状態への復元や、バージョンの分岐・統合が可能。近年ではプロジェクトホスティングサービス“GitHub”を通じたソーシャル開発にも役立てられており、注目を集めている。
「Git for Windows」は、その本家「Git」(最新版は7日公開のv1.7.10)へWindows環境特有の差分を加えたもの。「msysGit」は、C言語のコンパイラーを含む「Git for Windows」ソースコード一式となっており、自分の手で「Git for Windows」をビルドしたい開発者向けとなっている。一般のユーザーは「Git for Windows」の最新版“Git-v1.7.10-preview20120409.exe”を利用すればよいだろう。
Windows環境においては、歴史的に「Cygwin」環境で動作する「Git」のみが公式にサポートされてきた。しかしこの「Git for Windows」ならば、「Cygwin」環境を必要とせずネイティブ動作するため、動作速度の向上が期待できるほか、環境の構築もより手軽に行える。
「msysGit」および「Git for Windows」は、オープンソースで開発されており、ライセンスはGNU GPL v2。編集部にてWindows 7で動作を確認した。プロジェクトホスティングサービス“Google Code”からダウンロードできる。
「msysGit」「Git for Windows」ともに
- 【著作権者】
- msysgit@googlegroups.com
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.7.10-preview20120409(12/04/10)