NEWS(12/04/17 14:30)
次期Windowsの正式名は「Windows 8」。一般向けは2エディション構成に
“Windows on ARM(WOA)”と呼ばれていたARM版Windowsの正式名は「Windows RT」
米Microsoft Corporationは16日(現地時間)、次期バージョンのWindowsの正式名とそのラインナップを公式ブログ“The Windows Blog”で公表した。
それによると、x86/x64アーキテクチャー向けWindowsの正式名は「Windows 8」となる。「Windows 7」に引き続き、コードネームがそのまま採用された格好だ。一般向けに提供されるエディションは「Windows 8」と「Windows 8 Pro」の2つとなり、「Windows 7」の5エディション構成から大幅に簡素化された。
「Windows 8」はコンシューマー向けとなり、これまで「Windows 7 Starter」「Windows 7 Home Basic」「Windows 7 Home Premium」を利用していたユーザーが対象。新しいエクスプローラーおよびタスクマネージャー、改善されたマルチモニターサポート、アプリケーションストア“Windows Store”といった基本的な機能に加え、これまで“Enterprise”および“Ultimate”エディションでのみサポートされていた言語パックの切り替え機能などが盛り込まれる(ただし、一部地域向けを除く)。
一方、「Windows 8 Pro」はハイエンドユーザーおよびビジネス・技術用途向けとなる。これまで「Windows 7 Professional」「Windows 7 Ultimate」を利用していたユーザーが対象で、「Windows 8」のすべての機能に加え、暗号化、仮想化、ドメインへの参加などの機能を備える。また、「Windows Media Center」が追加のアドオンとして提供される見込み。
そのほか、ソフトウェアアシュアランス(SA)契約を結んだ顧客向けには「Windows 8 Enterprise」が提供される。「Windows 8 Enterprise」には、「Windows 8 Pro」のすべての機能に加え、PCの集中管理機能、より高度なセキュリティ機能・仮想化機能、新しいモビリティシナリオなどがサポートされる。
「Windows 8」は現在、一般ユーザー向け向けのプレビュー版「Windows 8 Consumer Preview」が公開されており、無償で試用可能。現在、同社のWebサイトから32bit版および64bit版をダウンロードできる。
なお、これまで“Windows on ARM(WOA)”と呼ばれていたARMアーキテクチャー向けWindowsの正式名は「Windows RT」とされた。「Windows RT」では従来のx86/x64向けアプリケーションが利用できないが、その代わりタッチ操作に最適化されたデスクトップ版「Microsoft Word」「Microsoft Excel」「Microsoft PowerPoint」「Microsoft OneNote」が標準搭載されるとのこと。