NEWS(12/07/12 17:52)

“ウイルスバスター”が「Adobe Reader」関連ファイルを誤検知する問題が発生

ファイルが隔離・削除された場合はバックアップからの復元や再インストールを

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 トレンドマイクロ(株)は12日、同社の統合セキュリティソフト“ウイルスバスター”シリーズで「Adobe Reader」関連のファイルをウイルスであると誤検知してしまう問題が発生していることを明らかにした。執筆時現在、対応状況は“詳細確認中”とされており、最新のパターンファイルで問題が解消したかどうかは不明。

 同社によると、この誤検知が発生するのは“スマートスキャン”機能を利用してウイルススキャンを行った場合のみで、従来型のウイルススキャン機能では発生しないとのこと。“スマートスキャン”機能とは、ローカルとクラウドの定義ファイルを組み合わせたハイブリッドなウイルススキャンを行う機能で、「ウイルスバスター2011 クラウド」以降のバージョンに搭載されている。ローカルの定義ファイルを大幅に削減できるほか、クラウドで共有された最新情報にもとづくウイルス検知が行えるのがメリット。

 “スマートスキャン”機能によって「Adobe Reader」関連のファイルが隔離・削除されてしまった場合は、“ウイルスバスター”が作成しているバックファイルやユーザーが作成したバックアップから復元、もしくは「Adobe Reader」の再インストールにより復旧してほしいとしている。

お詫びと訂正:記事初出時、“スマートスキャン”機能が搭載されているバージョンを「ウイルスバスター2010」以降と記載しておりましたが、正しくは「ウイルスバスター2011 クラウド」以降となります。お詫びして訂正いたします。

(柳 英俊)