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「Google Chrome 26」がベータ版に、Chromeアプリのランチャーを試験的に搭載

Webアプリとネイティブアプリの融合を試みる興味深い機能

「Google Chrome」v26.0.1410.12

 米Google Inc.は26日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新ベータ版v26.0.1410.12を公開した。「Google Chrome 26」の目玉機能は、“Packaged Apps(パッケージ化されたアプリ)”を起動するランチャー“Chrome app launcher”が搭載されたこと。Webアプリとネイティブアプリの融合を試みる興味深い機能と言えそうだ。

 “Packaged Apps”は、OSのネイティブ機能へアクセスできるようにWebアプリ(Chrome アプリ)を拡張したもの。HTML/CSS/JavaScriptで開発されている点は同じだが、一般のWebアプリではアクセスが許されない「Google Chrome」のAPIが利用可能で、アドレスバーやタブといったブラウザー部品をもたない。タスクバーによるアプリ切り替えも可能で、あたかもローカルアプリのように振る舞う。

 この機能は、現時点では開発者向けのプレビュー機能として公開されており、Windows版でのみ利用可能。「CIRC」や「Text Drive」といった“パッケージ化”に対応したアプリをインストールすると、タスクバーに“Chrome app launcher”がピン留めされる。なお、この機能を利用するには“Google アカウント”へのログインが必要。

“Chrome app launcher”
パッケージ化されたWebアプリケーション「Text Drive」
ユーザー別にショートカットを作成し、デスクトップへ配置することができるように

 さらに、メニューのスタイルが変更され、白を基調としたデザインになったほか、マルチユーザー機能が強化された。「Google Chrome 26」では、ユーザー別にショートカットを作成し、デスクトップへ配置することができるようになる。そのほかにも、ウィジェットの記述を容易にする“template”要素や、ボックスの高さや幅を動的に計算してCSSのレイアウトをより簡潔に記述できるようにする“calc()”など、開発者向けの新機能も多数盛り込まれている。

 「Google Chrome」ベータ版はWindows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、現在同社のWebサイトからダウンロード可能。Mac OS X版やLinux版および「Chrome Frame」の最新ベータ版も用意されている。

ソフトウェア情報

「Google Chrome」Windows向けベータ版
【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
26.0.1410.12 beta-m(13/02/26)

(柳 英俊)