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“PNaCl”をサポートした「Google Chrome 31」が安定版に
25件の脆弱性も修正。同梱の「Adobe Flash Player」プラグインもアップデート
(2013/11/13 11:16)
米Google Inc.は12日(現地時間)、Webブラウザー「Google Chrome」の最新安定版v31.0.1650.48を公開した。「Google Chrome 31」では、ネイティブコードのプラグインを再コンパイルすることなくさまざまなプラットフォームで動作させるための仕組み“PNaCl”が正式にサポートされている。
従来からある“NaCl(Native Client)”でもネイティブコードは実行可能であったが、CPUに依存しているのが難点だった。つまり、x86向けのコードならばx86 CPUでしか動作しない。
しかし、“PNaCl(Portable Native Client)”は「LLVM(Low Level Virtual Machine)」ライクなプラットフォームに依存しない中間コードを実行する。そのため、単一のコードをデスクトップやタブレット、スマートフォンなど、さまざまな環境(CPU)で動作させることが可能。「LLVM」の中間コードにコンパイルできる言語ならばどの言語でも動作するのも利点で、C/C++以外の言語サポートも期待できる。
そのほかにも、今回のアップデートでは25件の脆弱性が修正されている。深刻度の内訳は、4段階中上から2番目の“High”が5件、上から3番目の“Medium ”が2件、最も低い“Low”が1件など。同梱の「Adobe Flash Player」プラグインもv11.9.900.152へとアップデートされており、旧バージョンで発見された2件の脆弱性が修正されている。
ソフトウェア情報
- 「Google Chrome」Windows向け安定版
- 【著作権者】
- Google Inc.
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 31.0.1650.48 m(13/11/12)