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Mozilla、「Firefox」の次世代デザイン“Australis”を「Firefox Nightly」に統合
このまま順調に開発が進めば「Firefox 29」に正式搭載される見込み
(2013/11/22 10:59)
Mozillaは18日、「Firefox」の次世代デザイン“Australis”を「Firefox Nightly」に統合したことを明らかにした。このまま順調に開発が進めば、「Firefox 29」に正式搭載されることになる。
“Australis”は3つのことを目標にデザインされているという。1つ目は、細部にまでこだわった美しさ。
たとえばアクティブなタブは滑らかな曲線を描きながら強調表示される。非アクティブなタブはフラットで、タブバーに溶け込んだかのようにデザインされているが、マウスカーソルを移動させるとうっすらと浮かび上がってくる仕組みになっている。全体的な統一感が保たれた、モダンで美しいデザインに仕上がっていると言えるだろう。
2つ目は、合理的なシンプルさ。バージョンを重ねたソフトならば例外なく直面するのが、ユーザーインターフェイスデザインの混乱と複雑化といった問題だ。“Australis”ではアドオンバーを始めとする古いユーザーインターフェイスが一掃されたほか、ツールバーに搭載されるボタンの数も必要最小限に留められている。
しかし、これまで親しんだユーザーインターフェイスがなくなることに抵抗を感じるユーザーも少なくないことだろう。これに応えるのが、3つ目のカスタマイズの容易さだ。
“Australis”のデザインは、“利用時間の80%を占める機能はツールバーで、20%を占める機能はメニューパネルで、2%を占める機能はアドオンで提供する”という“80/20/2”ルールに則っており、カスタマイズ性が非常に重要視されている。一般的なユーザーにフォーカスした標準デザインに不満を感じる場合は、ツールバーやメニューパネルをGUIで自由にカスタマイズして、自分好みの「Firefox」に仕上げることができるようになっている。
お詫びと訂正:記事初出時、“Australis”は「Firefox 28」に正式搭載されるとしていましたが、正しくは「Firefox 29」でした。お詫びして訂正いたします。