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“WebRTC”を利用したコミュニケーション機能を新たに搭載した「Firefox 33」ベータ版
新規タブ画面の改善や“OpenH264”対応も
(2014/9/8 14:32)
Mozillaは2日、Webブラウザー「Firefox」の次期バージョン「Firefox 33」のベータ版を公開した。「Firefox 33」では、“WebRTC(Web Real Time Communication)”を利用したコミュニケーション機能が新たに搭載されている。
“WebRTC”は「Skype」のようなビデオ通話や音声チャットをブラウザーのみで実現するWeb標準技術。これまでも開発者向けのAPIが提供されており、テストが続けられてきたが、一般ユーザーにも扱えるようにユーザーインターフェイスが追加されたのは今回が初めて。カスタマイズ画面から電話のアイコンをツールバーやメニューパネルに追加すると、“WebRTC”による通信が可能となる。
そのほかにも、新規タブ画面(about:newtab)が改善された。Webページのタイル表示のデザインが変更されたほか、検索ボックスでキーワードがサジェストされるようになっている。また、Cisco社が公開しているH.264のオープンソース実装“OpenH264”に対応したのも注目すべき変更点。この“OpenH264”モジュールは、「Firefox」のサンドボックス環境でも動作するという。
さらにHTTPS経由でHTTPプロキシへ接続できるようになったほか、JavaScriptの文字列処理の改善、セッション復元機能の信頼性向上、新しい“CSP(Content Security Policy)”バックエンドの実装といった数多くの改善が盛り込まれている。
「Firefox」ベータ版はWindows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。
ソフトウェア情報
- 「Firefox」Windows向けベータ版
- 【著作権者】
- contributors to the Mozilla Project
- 【対応OS】
- Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 33.0beta(14/09/02)