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Mozilla、「Firefox 31」を正式公開

新規タブ画面に検索ボックスを追加。11件の脆弱性を修正

「Firefox」v31.0
新規タブ画面に検索ボックスを追加

 Mozillaは22日、Webブラウザー「Firefox」の最新安定版「Firefox 31」を正式公開した。Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

 「Firefox 31」では、新規タブ画面(about:newtab)に検索ボックスが追加された。ツールバーの検索ボックスで選択した検索プロバイダーを利用して、すばやく検索を行うことができる。

 また、新たに開発された“mozilla::pkix”がデフォルトの証明書検証ライブラリになったほか、Googleが提供する“セーフ ブラウジング”サービスを利用したマルウェアダウンロードのブロック機能が追加された。さらに、“OpenType MATH table”が部分的に実装され、数式のレンダリングに“OpenType MATH table”をもつOpenType/TrueTypeフォントが利用できるようになった。

 そのほかにも、Web標準技術関連では字幕付きの動画再生を実現する“WebVTT”、CSSで変数を利用可能にする“CSS3 variables”を新たにサポート。カラーピッカー機能“Eyedropper”が追加されるなど、開発者ツールにもさまざまな改善が施されている。

開発者ツールではカラーピッカー機能“Eyedropper”が利用可能に

 なお、今回のアップデートには脆弱性の修正も含まれているので注意。修正された脆弱性は11件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が5件、3番目に高い“中”が2件、最低の“低”が1件となっている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
31.0(14/07/22)

(樽井 秀人)