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脆弱性を緩和するセキュリティツール「Malwarebytes Anti-Exploit」の最新版v1.05
保護エンジンの書き換えにより安定性・互換性が向上。新たな保護レイヤーの不導入も
(2014/12/4 16:45)
米Malwarebytes Corporationは1日(現地時間)、脆弱性を緩和するセキュリティツール「Malwarebytes Anti-Exploit(以下、MBAE)」の最新版v1.05を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロードできる。
「MBAE」は、アプリケーションの脆弱性を悪用した攻撃からシステムを守るためのさまざまな緩和策を導入できるセキュリティツール。一般的なウイルス対策ソフトがマルウェアの感染を検知・除去するのとは異なり、「MBAE」はマルウェアの活動を難しくするツールと言えるだろう。セキュリティ更新プログラムが提供されていないゼロデイ脆弱性に対する対策として有効だ。
本ソフトにはホームユーザー向けの“Free”版とビジネスユーザー向けの“Premium”がラインナップされており、“Free”は無償で利用可能。メジャーブラウザーやJavaランタイムを“シールド”で保護する機能が提供される。保護するアプリを追加したり、“シールド”をカスタマイズしたい場合は、24.95米ドルで“Premium”へアップグレードする必要がある。
本バージョンでは、保護エンジンのコードが書き換えられたことにより、安定性やアプリケーションとの互換性が向上。また、本ソフトは三層のレイヤーで保護する仕組みになっていたが、本バージョンでは“Application Hardening”と呼ばれる新しい保護レイヤー(Layer0)が追加された。このレイヤーには“DEP(データ実行防止)”や“Anti-HeapSpraying(ヒープスプレー攻撃対策)”、“BottomUp ASLR(ボトムアップのランダム化)”の強制といった脆弱性緩和策が盛り込まれているという。
そのほかにも、本バージョンでは“Premium”を14日間試用できるようになった(インストール時に指定)。また、プロテクションが停止した場合にバルーン通知を出せるようになるなど、ユーザーインターフェイスにもいくつかの改善が盛り込まれている。
ソフトウェア情報
- 「Malwarebytes Anti-Exploit Free」
- 【著作権者】
- Malwarebytes Corporation
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.05.1.1014(14/12/01)