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無償のプリント基板設計ソフト「DesignSpark PCB」v7が公開

ロームやテキサス・インスツルメンツなどのリファレンスデザインの提供開始も

「DesignSpark PCB」v7.0

 アールエスコンポーネンツ(株)は9日、プリント基板設計ソフト「DesignSpark PCB」の最新版v7の提供を開始した。Windows 7/8および64bit版の8に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

 「DesignSpark PCB」は配線の支援機能などを搭載するエディターで作成した電子回路図をもとに、プリント基板図や基板の3Dモデルを自動で生成できるソフト。今回のバージョンアップでは、手書きで書き込んだ回路を自動的に整形する“スケッチルート”機能が搭載された。

 “スケッチルート”機能は“Sketch Track”によって回路の配線ルートを書き込んだ際、手描きでぶれたり重複したりしてしまうルートを綺麗に整形してくれるもの。書き込んでいる途中の失敗などにかかわらず、指定した始点から終点への最適なルートを書き込んでくれる。

手書きでは歪んでしまうルート
“スケッチルート”機能がルートを整形してくれる

 そのほか、プリント基板の製造に必要な情報を内包可能なODB++形式の出力に対応するなどの機能追加が行われた。また、最新版のリリースにあわせ、「DesignSpark PCB」で利用可能な大手メーカーのリファレンスデザインが無料でダウンロードできるようになった。現在、ローム社やパナソニック セミコンダクターソリューションズ社、テキサス・インスツルメンツ社といったメーカーのリファレンスデザインが34種、同社のWebサイトで公開されている。

ソフトウェア情報

「DesignSpark PCB」
【著作権者】
アールエスコンポーネンツ(株)
【対応OS】
Windows 7/8および64bit版の8
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.0(15/01/09)

(市川 祐吉)