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「Firefox」が更新、ハッキングコンテスト“Pwn2Own 2015”で報告された脆弱性を修正

Mozillaの基準で4段階中最も高い“最高”と評価された深刻な脆弱性2件

「Firefox」v36.0.4

 Mozillaは20日、Webブラウザー「Firefox」の安定版v36.0.3を公開した。本バージョンでは、ハッキングコンテスト“Pwn2Own 2015”で報告された2件の脆弱性が修正されている。なお、そのうち1件の脆弱性への対策が不完全であったとして、21日に修正版となるv36.0.4がリリースされているので注意。

 今回修正された脆弱性の内容は、JavaScriptのJIT(実行時コンパイラー)に存在する境界チェック処理の不備を突くことでコードの実行が可能になるというものと、SVGコンテンツのナビゲーション処理で特権昇格が発生するというもの。いずれの深刻度もMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”と評価されており、できるだけ早いアップデートが必要だ。

 「Firefox」はWindows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1でも動作を確認した。現在、Mozillaの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。Mac OS X/Linux向けにも、それぞれ最新版が用意されている。

ソフトウェア情報

「Firefox」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
36.0.4(15/03/21)

(樽井 秀人)