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Mozilla、「Thunderbird」v38.4.0を公開。脆弱性の修正がメイン

メッセージの移動が失敗する不具合も修正

「Thunderbird」v38.4.0

 Mozillaは23日、メールソフト「Thunderbird」の最新安定版となるv38.4.0を公開した。Windows/Mac/Linuxなどに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、現在MozillaのWebサイトからダウンロード可能。Windows版は窓の杜ライブラリからもダウンロードできる。すでに利用中の場合は、自動アップデート機能を利用して最新版へアップデートすることも可能。

 本バージョンにおける変更点は、脆弱性の修正がメイン。Mozillaが公開したリリースノートによると、今回のアップデートで修正された脆弱性は9件で、深刻度の内訳はMozillaの基準で4段階中最も高い“最高”が3件、2番目に高い“高”が5件、3番目に高い“中”が1件となっている。ただし、執筆時現在、リリースノートから張られた脆弱性情報のリンクは「Firefox ESR」v38.4.0で修正された脆弱性を記述したページのものとなっており、これが「Thunderbird」v38.4.0と共通する修正であるかどうかは不明。「Thunderbird」の脆弱性情報ページはまだ更新されていない。

 そのほかにも、“maildir”フォルダーから複数のメッセージを“mbox”フォルダーへ移動させると失敗する不具合が修正されているという。

30日追記:「Thunderbird」の脆弱性情報ページが更新され、v38.4で修正された脆弱性は全8件であることが判明した。「Firefox ESR」v38.4.0で修正された脆弱性のうち、深刻度“HIGH”の“Mozilla Foundation Security Advisory 2015-130”は「Thunderbird」には影響しない模様。

ソフトウェア情報

「Thunderbird」Windows向け安定版
【著作権者】
contributors to the Mozilla Project
【対応OS】
Windows XP/Server 2003/Vista/7/8および64bit版のVista/7など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
38.4.0(15/11/23)

(樽井 秀人)