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ジャストシステム、Windows 10に対応した「一太郎2016」

新聞のデザインやアートな文字表現が可能な新機能など。スマホでの閲覧サービスも

「一太郎2016」v0.3.2611

 (株)ジャストシステムは5日、定番の日本語ワープロソフト“一太郎”シリーズの最新版「一太郎2016」を発売するとともに、体験版を公開した。64bit版を含むWindows Vista/7/8.1/10に対応しており、製品版はダウンロード販売16,000円(税抜き)など。現在、30日間利用できる体験版が同社のWebサイトからダウンロードできる。

 「一太郎2016」は、日本語文書を作成するために設計された使いやすいワープロソフト。最新版では、よりアーティスティックな表現を手軽に行える新機能やテンプレートの追加が行われている。

 新機能となる“モジグラフィ”では、文字のサイズや配置を1文字ずつレイアウトでき、おしゃれなタイトル文字を簡単に作成可能。基本となるテンプレートを選択し、文字を入力するだけで文書内に綺麗なタイトル文字が表示される仕組みで、文字は1文字ずつ大きさや配色、回転などの加工を施せる。

多彩なテンプレートを備える“モジグラフィ”
1文字ずつ加工可能

 また、実際の新聞のようなデザインを可能にするテンプレートが20点追加された。一般紙だけでなくスポーツ紙のような新聞のデザインや、雑誌のようなデザインを手軽に行える。加えて、モトヤ社の新聞書体から「モトヤUP新聞ゴシ Otf W3」「モトヤUP新聞明朝 Otf W2」を同梱した。なお、本テンプレートやフォントは体験版では利用できない。

 さらに、「一太郎」そのものの視認性も改良され、タブレット環境でより快適に閲覧を行える“タブレットビューア画面”機能が搭載された。ボタンの数やレイアウト、大きさをタブレット向けに特化したものとすることで快適に文書を閲覧できる。また、HiDPI環境への最適化も行われており、メニューなどを大きく表示可能。

新聞そのもののデザインが実現できる(同社提供の資料より)
“タブレットビューア画面”に設定したところ(同社提供の資料より)

 そのほか、文書校正のためのエンジンが「Just Right!5 Pro」へと更新され、より文書校正の精度が向上したほか、複数の改行を一括して削除可能な“まとめて改行削除”機能、EPUB作成時のワークフローをまとめたパレットが追加されるといった更新が行われている。

 また、製品版のユーザーは“一太郎モバイルビューイング”が利用可能。これはiOS/Android環境にて「一太郎」文書を閲覧できるようになるサービスで、専用のサーバーへアップロードした文書をiOS/Android端末にインストールした専用アプリから閲覧できるというもの。

 そのほか、製品版の“プレミアム”以上のエディションにはモトヤ社を代表するフォントである「モトヤJ04アポロN3」「モトヤJ04アポロN5」など8書体のフォントが付属する。また、製品版の最上位版となる“スーパープレミアム”エディションには、一太郎と連携可能な電子辞典「ブリタニカ国際大百科事典小項目版 2016」や、通常個人では契約することのできない“ブリタニカ・オンライン・ジャパン”を3年間利用できる権利が付属する。

ソフトウェア情報

「一太郎2016」
【著作権者】
(株)ジャストシステム
【対応OS】
64bit版を含むWindows Vista/7/8.1/10
【ソフト種別】
体験版(製品はダウンロード販売16,000円(税抜き)など)
【バージョン】
0.3.2611(16/02/05)

(市川 祐吉)