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コーレル、定番のビデオ編集ソフトの最新版「Corel VideoStudio X9」を発売

複数のカメラからのソースを簡単に同期可能な“マルチカメラ エディタ”機能など

「Corel VideoStudio X9」v19.1.0.12

 コーレル(株)は26日、同社製ビデオ編集ソフト“VideoStudio X”シリーズの最新版となる「Corel VideoStudio X9」を発売した。先行して無料の体験版が公開されており、同社のWebサイトからダウンロードできる。

“マルチカメラ エディタ”

 最新版では、複数のカメラから異なる角度で撮影した1つのシーンを音声などで同期、1つの動画を作成する“マルチカメラ エディタ”機能が搭載された。音声や撮影日時などによって動画を自動で同期できる。また、トラックにロックをかけて予期せぬ移動を防ぐことも可能。

 また、移動する対象物を追跡、追従して処理を行える“モーション トラッキング”機能が強化され、“マルチポイントトラッカー”の設定が可能になった。移動する自動車や人間などにモザイクをかけたい際に画面内の任意の領域を指定しておくことで、領域の中の対象が移動・変形してもモザイクをかけつづけることができる。

 さらに、テンプレートを用いてBGM付きのフォトムービーを作成する機能の強化も行われている。従来の“おまかせモード”の名称が“FastFlick”へ変更され、新たにオリジナルのテンプレートを作成可能となった。

 加えて、複数のクリップの音量を一括して平均化(ノーマライズ)する機能が追加された。また、元となる動画の音声に合わせてBGMのボリュームを調節する“オーディオダッキング”機能にて、ダッキングの開始と終了のタイミングをカスタマイズすることが可能になるなどの機能強化が施されている。

 そのほか、“ニコニコ動画”への動画アップロードが可能になる、OSがWindows 10かつCPUがIntelの第6世代Coreプロセッサー“Skylake”の環境ではH.265/HEVC動画の入出力に対応するといった機能追加が行われている。

 「Corel VideoStudio X9」はWindows 7/8/8.1/10に対応しており、30日間利用できる体験版が現在同社のWebサイトからダウンロードできる。ダウンロード版の価格は「VideoStudio Pro X9」が12,800円(税抜き)、「NewBlue FX Video Essentials VII」など、より高度な表現を可能にするツールの追加やMXF形式の動画のインポートに対応する「VideoStudio Ultimate X9」が16,800円(税抜き)。パッケージ版も提供されている。

ソフトウェア情報

「Corel VideoStudio X9」
【著作権者】
Corel Corporation
【対応OS】
Windows 7/8/8.1/10
【ソフト種別】
体験版(製品版は「VideoStudio Ultimate X9」のダウンロード販売が16,800円(税抜き)など)
【バージョン】
19.1.0.12

(市川 祐吉)