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Microsoft、「Visual Studio」の次期版「Visual Studio 15」をプレビュー公開

新しい軽量インストーラーを追加。パフォーマンスの改善と新機能の追加が行われる

「Visual Studio 15」

 米Microsoft Corporationは30日(現地時間)、統合開発環境「Visual Studio」の次期バージョン「Visual Studio 15」プレビュー版を公開した。“15”というナンバリングは内部バージョン(15.0.25123.0)に由来するもので、従来の命名法を踏襲するならば、正式な製品名は「Visual Studio 2016」か「Visual Studio 2017」になるものと思われる。

 プレビュー版「Visual Studio 15」は“Enterprise”エディションがベースで、従来タイプの“クラシック”なインストーラーと、新たにデザインされた軽量タイプのインストーラーが用意されている。新しいインストーラーはコア機能のほかに、.NET Frameworkを利用したデスクトップアプリの開発や、Unityを利用したゲーム開発など、目的に合わせたサポートツールを追加インストールできるようになっており、“クラシック”タイプに比べ「Visual Studio」のインストールにかかる時間が短縮されている。

 ただし、新しいインストーラーはまだプレビューの段階で、「Visual Studio」のすべての機能がサポートされているわけではないので注意。当面は“クラシック”なインストーラーも並行して提供される。

“クラシック”なインストーラー
新たにデザインされた軽量タイプのインストーラー

 性能面では、「Visual Studio」本体の起動速度が最大30%高速化された。これは“クラシック”インストーラーを利用した場合でも、新しいインストーラーを利用した場合でも体感することが可能。

 また、機能面ではWPF/UWPでエディット・アンド・コンティニューをサポート。新しいJavaScript言語サービス“Salsa”がプレビュー搭載されたほか、新しいC#/VBのコーディングスタイルアナライザーが搭載され、スタンダードなコーディングを身に着けられるようになった。そのほかにも、“フォルダーを開く”機能を搭載。ソリューションやプロジェクトがない場合でも、開いたフォルダーをルートとしてコードを閲覧できるようになった。

 そのほかにも、「Visual Studio Tools for Node.js Tools 1.2」のアルファ版や、「Cordova 6.0.0」をサポートした「Visual Studio Tools for Apache Cordova」などのツールを搭載。“Microsoft Azure”や「SQL Server 2016」関連ツールもアップデートされている。

ソフトウェア情報

「Microsoft Visual Studio Enterprise 15 Preview」
【著作権者】
Microsoft Corporation
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
15.0.25123.0 Preview(16/03/30)

(樽井 秀人)