レビュー
フォルダーのアイコンや表示名、ツールチップなどをカスタマイズ「Desktop.ini Editor」
初心者には取っつきにくい“desktop.ini”の編集を手助けしてくれるユーティリティ
2017年9月21日 06:00
「Desktop.ini Editor」は、フォルダーのカスタム設定を保存する“desktop.ini”を作成・編集するツール。64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、開発元のWebサイトからダウンロード可能。Webページの下部、“Related Posts”欄の上にある[Download]ボタンを押すとダウンロードが開始される。
“desktop.ini”は、フォルダーの外観や動作をカスタマイズするための設定ファイル。“システム ファイル”扱いなので普段は目にすることはないが、「フォルダー オプション」で“保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない”のチェックを外すと、フォルダーのなかに保存されている場合がある。これを「メモ帳」などで開いて編集すれば、フォルダーのカスタマイズを行うことができる。とはいえ、何の知識もないユーザーが“desktop.ini”を編集して、フォルダーを意のままにカスタマイズするのは、実際のところ難しい。
そこでお勧めしたいのが、「Desktop.ini Editor」だ。本ソフトを利用すると、表示名(本当の名前とは異なるものも設定可能)やツールチップ、アイコンなど、ニーズの高いカスタマイズ項目に絞って“desktop.ini”の編集を支援してくれる。わざわざ「フォルダー オプション」を変更して“desktop.ini”の表示を有効化しなくても、編集とカスタマイズが行えるのも手軽でよい。
利用するにはまず、カスタマイズ対象のフォルダーを指定する。メイン画面にフォルダーをドラッグ&ドロップするのが簡単だ。次に、[Attribute Examples]ボタンを押し、メニューからカスタム項目を選択する。たとえば、[Content Example]項目を選択すると、以下のような設定が編集画面に現れる。
[.ShellClassInfo]
LocalizedResourceName=Folder Name
InfoTip=Folder Info
IconResource=%SystemRoot%system32shell32.dll,3
“LocalizedResourceName”はフォルダーの表示名を、“InfoTip”はフォルダーの上にマウスカーソルを移動させた際に表示されるツールチップの内容を、“IconResource”はアイコンファイルのパスと、何番目のアイコンを利用するかを指定する仕組みになっている。それほど難しくはないので、試しに“新しいフォルダー”を作成して設定を編集し、カスタマイズしてみればすぐに慣れるはずだ。[Apply Changes]ボタンを押すと設定が反映され、フォルダーの外観がアップデートされる。もしフォルダーの表示がおかしくなったら、[File]-[Rebuild Shell Icon Cache]コマンドを実行してみよう。アイコンのキャッシュが再生成され、表示が正常に戻るはずだ。
そのほかにも、[Attribute Examples]ボタンでは“CLSID(クラスID)”を指定することも可能。これを設定すると、フォルダーを“ごみ箱”や“コントロール パネル”などといった特殊フォルダーに変えることができる。作業フォルダーに“ごみ箱”を置いておきたいといった場合に役立つかもしれない。
ソフトウェア情報
- 「Desktop.ini Editor」
- 【著作権者】
- Sordum.org
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP/Vista/7/8/8.1/10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.0(17/08/30)