REVIEW(10/04/14)

“ポメラ”内のテキストファイルを“Evernote”へ転送できる「pomera2evernote」

「exeUSB」と組み合わせればポメラからメモを転送する作業を自動化できる

「pomera2evernote」「pomera2evernote」

“Evernote”へ転送したメモ“Evernote”へ転送したメモ

 「pomera2evernote」は、携帯型デジタルメモ端末“ポメラ”で編集したテキストファイルを、オンラインでさまざまな情報を管理できるサービス“Evernote”へ簡単に転送できるソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、動作には“Evernote”のWindows用クライアント「Evernote for Windows」が必要。編集部にてWindows 7上の「Evernote for Windows」v3.5.3.1964で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。

 “Evernote”は、最近話題のオンラインメモ管理サービス。テキストだけでなく、音声や写真といったさまざまな形式のメモを扱える。複数のPCや携帯端末で記録したメモをインターネット上で一元管理できるのが特長。iPhoneやAndroidなどの携帯端末に幅広く対応しており、Windows向けにもメモを編集・閲覧できるクライアント「Evernote for Windows」が用意されている。

 一方“ポメラ”は、メモをとることに特化した携帯端末。B5サイズのノートPC相当のキーボードをコンパクトなボディへ折り畳み収納しており、バッテリー駆動時間の長さも相まって、長時間の外出時のメモ用途にはぴったり。

 そんな“Evernote”と“ポメラ”を橋渡しできるのが本ソフト。ポメラをUSB接続した状態で実行すれば、ポメラに保存されたテキストファイルを自動でEvernoteへ転送できる。一度ポメラで書いたメモをEvernoteへ転送してしまえば、どこからでも参照できるようになって便利だ。2回目以降は追加・更新されたテキストのみを転送できるので、テキストファイルのバージョン管理に悩むこともない。

 利用するには、設定ファイル“config.yml”を編集する必要がある。といっても通常の場合、“ポメラ”をUSB接続した際に割り当てられるドライブレターを入力するだけでよい。そのほか、設定ファイルではテキストファイルのインポート先の“ノートブック”を指定することも可能。

 また作者のWebサイトでは、USB機器の接続時にさまざまな動作を自動実行できる「exeUSB」と組み合わせて、ポメラをUSB接続すると自動でEvernoteへ転送する方法が紹介されている。ポメラからテキストファイルを抜き出す作業が億劫だといったユーザーはぜひ試してみてほしい。

【著作権者】
竹内 仁 氏
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 7で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(10/03/13)

(柳 英俊)