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「Windows 11 バージョン 25H2」の自動配信、機械学習を活用しながら一部で開始

組織で管理されていない「バージョン 24H2 Home/Pro」デバイスが対象

Microsoftのアナウンス

 米Microsoftは12月4日(現地時間)、「Windows 11 バージョン 25H2」の展開状況をアップデートした。組織で管理されていない「Windows 11 バージョン 24H2 Home/Pro」デバイスで、機械学習(ML)を用いた“インテリジェントな”ロールアウトを段階的に開始するとのこと。

 これまで「バージョン 25H2」が自動配信されるのは「Windows Update」設定ページの[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]というチェックボックスをONにしたデバイスに限られていたが、今後はOFFになっているデバイスにも段階的に配信されるようになる。配信対象に選ばれたデバイスには「バージョン 25H2」が届けられるが、自動で行われるのはダウンロードまでで、OSを再起動してインストールを完了するタイミングはユーザー側で選べる。

「Windows Update」設定ページの[利用可能になったらすぐに最新の更新プログラムを入手する]というチェックボックス
OSを再起動してインストールを完了するタイミングはユーザー側で選べる
再起動のスケジュール
「バージョン 25H2」をインストールせずにOSを再起動することも可能
トーストでもデスクトップに通知される

 同社はML技術を活用し、展開中の「バージョン 25H2」で報告されている膨大なデータを解析して、アップグレードに関わるトラブルを早期に検出する仕組みを整えている。もし「バージョン 25H2」のロールアウトで問題が見つかれば、問題の発生したデバイスと似たハードウェア・ソフトウェア構成のデバイスに対するロールアウトは中止されるはずだ(セーフガード措置)。

 執筆時現在、「バージョン 24H2」のセーフガードはすべて解除されている。「バージョン 25H2」は「バージョン 24H2」とOSの基盤部分を共有しているため、同様に問題はないはずだ。