REVIEW(10/04/26)
Illustrator風の操作でベジェ曲線に対応するフリーのドローソフト「JDrafter」
一般的な機能を一通り備えており、画像のほかPDFファイルで出力が可能
「JDrafter」は、ベジェ曲線で絵を描けるドローソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作にはJavaランタイム(JRE) 1.6以降が必要。ソースコードも公開されており、商用を除き改編、再配布は自由となっている。
本ソフトのユーザーインターフェイスは「Illustrator」など一般的なドローソフトのものを踏襲しており、ドローソフトを扱ったことがある人なら迷わず使えるだろう。画面中央に描画ウィンドウがあり、左にツールパレット、右側にレイヤーとページのリストが表示される。レイヤーやページは、各項目の上で右クリックをすればメニューが現れ、追加・削除・複製が行える。
ページには、線や図形、文字といったオブジェクトやJPEG/PNG/GIF画像を配置できる。オブジェクトは、ツールパレットから線や塗りの色、透明度やグラデーション、線の太さや形状を変更可能。また、メニューの[オブジェクト]から、グループ化や整列、複合パスの作成やエフェクト、トリミングなどの操作を行える。オブジェクトの和や差、積といった処理は、同メニュー以下の[CAG演算]サブメニューから実行できる。
作業ファイルの入出力は独自形式のJDOCにのみ対応。また、出力はBMP/JPEG/PNG/GIF/WBMP画像およびPDFファイルに対応しており、PDFでは複数のページを1つのファイルとして出力できる。
本ソフトは独自形式のファイルしか読み込めないため、既存のファイルを読み込んで加工するといった用途には使えないが、一般的にドローソフトに求められる機能は一通り実装されているので、レイアウトを施したPDFファイルを作成して出力するといった用途には便利だ。
- 【著作権者】
- Takashi Ikita 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows Vistaで動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.4(09/08/09)