レビュー

シンプルでスタイリッシュな“Gmail”“Google Apps”専用のメールソフト「Mailbird」

マウスでもキーボードでも快適な操作。ストアからアプリを追加して機能拡張することも

「Mailbird」v1.0.3.0

 「Mailbird」は、シンプルでスタイリッシュな“Gmail”専用のメールソフト。Windowsに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8で動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトからベータ版を無償でダウンロードできる。なお、ダウンロードの際は氏名とメールアドレスの登録が必要。

 本ソフトの特長は、Mac OS X環境で人気のメールアプリ「Sparrow」を彷彿とさせる洗練されたデザイン。“Gmail”専用とすることでユーザーインターフェイスをシンプルに保ち、ユーザビリティを向上させている。IMAP接続のみがサポートされており、企業向けのクラウドサービス“Google Apps”のメールでも利用できる。正式版は広告付きで提供される見込みで、広告が表示されない有償版「Mailbird Pro」(年額1,223円)が年額917円で先行販売されている。

 メイン画面は左右に分割された2ペイン構成で、左側にメールの一覧、右側に一覧で選択したメールのプレビューが返信元を含めた会話表示で閲覧可能。画面左端のツールバーからは、スターを付けたメールや下書き・送信済みメール、ラベルを付けたメールにも簡単にアクセスできる。

 メールの新規作成や検索といった機能には、タイトルバー上にあるボタンからアクセス可能。そのほかの機能にはタイトルバー左端にあるメインメニューからアクセスできる。最小限のボタンやメニューで“Gmail”の基本機能が過不足なく網羅しており、マウスによる操作感は申し分ない。

メールの一覧画面。プロフィール画像へマウスオーバーさせるとクイックメニューが出現
メールの検索

 また、キーボードによる操作も快適。“Gmail”のWeb画面で利用できるショートカットキーが「Mailbird」でもそのまま利用できるようだ。ショートカットキーの一覧は、メインメニューにある[Shortcuts]メニューで確認できる。“Gmail”オリジナルの使い勝手はそのまま、デスクトップアプリならではのキビキビした動作を享受できるのが快い。

 そのほかにも、“Facebook”と連携してプロフィール画像を取得・設定する機能や、専用のストアなどを搭載。ストアからは、オープンソースで開発されたアプリで「Mailbird」を簡単に拡張できる。

充実したショートカットキー
ストアでアプリを入手して機能拡張
メールの編集画面。送信先の補完も可能だが、本文の編集に日本語IMEが使えない

 ただし、本ソフトはあくまでも開発中のベータ版として提供されており、現時点ではいくつかの制約があるので注意。まず、マルチアカウント機能に対応していない。また、メールの本文で日本語IMEが利用できない。テキストの貼り付けは可能なので、好みのテキストエディターで本文を編集してコピー&ペーストするなどの運用が必要だ。

ソフトウェア情報

「Mailbird」ベータ版
【著作権者】
Mailbird
【対応OS】
Windows(編集部にてWindows 8で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(ベータ版につき)
【バージョン】
1.0.3.0(13/04/09)

(柳 英俊)