レビュー

右クリックメニューからすばやく呼び出せる簡易暗号化ソフト「EncryptThat」

個人のパソコンでちょっと他人に見てほしくないファイルをロックするといった用途に

「EncryptThat」v1.0
パスワードを入力するダイアログ

 「EncryptThat」は、右クリックメニューからすばやく呼び出せる簡易暗号化ソフト。64bit版を含むWindows XP/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトをインストールするとファイルの右クリックメニューに[Encrypt File][Decrypt File]項目が追加される。[Encrypt File]項目を選択するとダイアログが表示され、パスワードを入力することでファイルが暗号化される。暗号化されたファイルは拡張子が変わらず、以後はファイルが壊れたように見えるようになる仕組み。

 暗号化したファイルの右クリックメニューから[Decrypt File]項目を選択し、パスワードを入力するとファイルの復号が行われ、通常通り利用可能になる。本ソフトは、暗号化方式が不明なほか、パスワードの入力時に文字列が隠されないため、本格的な情報保護向けの利用には向かないが、個人のパソコンでちょっと他人に見てほしくないファイルをロックするといった用途には十分だろう。

 なお、本ソフトをダウンロードする際に無関係な翻訳ソフトやメディアプレイヤーなどのダウンロードページが表示されることがあるが、元のページからダウンロードし直せば本ソフトのアーカイブである“EncryptThat.zip”をダウンロード可能。

 また、「Google Chrome」などでダウンロード時に“EncryptThat.zip”が不正なファイルだとしてブロックされてしまう。しかし、編集部にて窓の杜ライブラリでも使用している3本のセキュリティソフトを使ってスキャンしたところ、「Norton AntiVirus」がユーザー数が少ないなどの理由で警告を出すものの、マルウェアは検出されなかった。「Internet Explorer」や「Firefox」では、“EncryptThat.zip”を正常にダウンロード可能だ。

ソフトウェア情報

「EncryptThat」
【著作権者】
LeeLu Soft
【対応OS】
64bit版を含むWindows XP/7
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.0(14/05/29)

(長谷川 正太郎)