レビュー

セッション監視に特化した軽量ネットワークモニター「TCP Monitor Plus (Type-S)」

あらかじめ記述しておいたルールにしたがってセッションを自動切断する機能が便利

「TCP Monitor Plus (Type-S)」v0.31
[オプション設定]ダイアログ

 「TCP Monitor Plus (Type-S)」は、現在張られているセッションをモニタリングできるツール。Windows 98/Me/NT/2000/XP/Vista/7/8/8.1に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、多機能なネットワークモニター「TCP Monitor Plus」から、とくに需要の高い“セッションモニター”機能のみを抽出したもの。“トラフィックモニター”や“IP監視モニター”といった機能が省かれている分、動作が軽くなっているのがうれしい。設定をレジストリに書き込まず、インストールの必要がないポータブルアプリになっているので、USBメモリに入れて持ち運んだり、オンラインストレージで同期して利用してもよいだろう。

 メイン画面は、「TCP Monitor Plus」の[セッションモニター]タブのみを残したようなデザインになっており、接続しているプロセス(イメージ名)、接続元・接続先のホスト、IPアドレス、ポート、通信状態、通信時間などといった情報がリアルタイムで一覧できる。右クリックメニューからセッションを強制切断することもできるが、その場合は本ソフトを管理者権限で起動しておく必要があるので注意しよう。

 そのほかにも、セッションの自動切断機能を搭載している。これはあらかじめ記述しておいたルールにしたがってセッションを切断する機能。使いこなせればかなり便利だ。

 たとえば、“夜はストリーミング動画を視聴することが多いので、「Dropbox」のファイル同期処理を止めたい”などと思ったことはないだろうか。その場合は、メイン画面右上にあるボタンを押して[オプション設定]ダイアログを表示し、[自動切断のルール設定]欄に“PID=Dropbox.exe,SYSTIME=20-23,”などと記述してみよう。すると、20時00分から23時59分までの間、「Dropbox」の通信をブロックしてくれる。ルールを記述する際は、実行ファイル名(PID)の指定には大文字小文字の区別があること、行末に“,”が必要であることに注意したい。

ソフトウェア情報

「TCP Monitor Plus (Type-S)」
【著作権者】
OGA 氏
【対応OS】
Windows 98/Me/NT/2000/XP/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.31(14/08/23)

(樽井 秀人)