レビュー
強力なスクリプト機能を備えるなど機能が豊富な汎用テキストエディター「Epsaly」
「Apsaly」の内部をユニコード化した後継ソフト
(2015/4/16 15:18)
「Epsaly」は、“MikoScript”によるスクリプト機能を備えたタブ切り替え型の高機能テキストエディター。Windows XP/Vista/7に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、フリーの高機能テキストエディター「Apsaly」の内部をユニコード化したもの。「Apsaly」を“進化(Evolution)”させたものという意味を込めて、「Epsaly」と名付けられたという。「Apsaly」の後継ソフトとみなせるが、「Apsaly」との上位互換性を維持するのが難しい、軽快さでは「Apsaly」に軍配が上がるなどの理由から、当面は並行して開発が進められるようだ。また、将来的な有償化も検討されているが、当面は無償で提供されるという。
機能面では「Apsaly」をほぼ踏襲しており、エディター機能や構文色分けの設定をまとめた“適用環境”を切り替えることにより、一般的なテキストの作成からプログラミングのソースコード編集まで、幅広い用途をカバーできるように設計されている。
一般的なテキストエディターと比べた際の特長としては、回数無制限のアンドゥ・リドゥ、復元ポイントの設定とそのポイントへのアンドゥ、正規表現に対応した検索・置換・GREP、テキストの矩形選択、テキストの畳み込み(折り畳んで非表示にする機能)などが挙げられる。さらに、行単位のマーキング(栞)機能、選択テキストの着色機能、クリップボードの内容編集と更新取り込み機能、視点切り換え機能、テキストの読み上げ・読み取り機能も備える。
特にユニークだと思われるのは、クリップボードの内容編集と更新取り込み機能と視点切り換え機能だろう。
「Epsaly」では[編集]-[クリップボード編集]メニューから、クリップボードの内容を編集することが可能。さらに、[編集]-[クリップボード更新取込]メニューを利用すると、カーソル位置にクリップボードの内容が自動で挿入されるようになる。他のアプリケーションでコピーしたテキストを「Epsaly」へ貼り付けて編集するといった作業を大幅に効率化することが可能だ。
一方、視点切り換え機能は最近編集が行われたポイントを3つまで記憶して、キーやツールバーのボタンで簡単に表示するポイントを切り替えられるようにするというもの。編集している文書が長大になればなるほど威力を発揮する機能といえるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Epsaly」
- 【著作権者】
- Masahiko Watanabe 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 2.00(15/03/01)