レビュー
指定したファイルやフォルダーを監視し、変更をメールで通知する「WatchFile」
エラーの検出や共有フォルダーの利用監視、アプリの自動更新検知などに役立つ
(2015/5/15 06:00)
「WatchFile」は、指定したファイルやフォルダーを監視し、変更をメールで通知するソフト。Windows XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。作者のWebサイトからダウンロードできる。なお、動作には.NET Framework 2.0/3.5が必要。
本ソフトは、メール通知機能を備えたファイル・フォルダーのモニタリングツール。たとえばアイドル時にディスクへ書き込みを行うツールを特定したいといった場合や、アプリケーションのエラーログが出力されたら通知してほしいといったケースに役立つ。また、共有フォルダーに誰かがファイルをアップロードしたらメールで通知するといったシステムを手軽に実現することもできる。さらに、最近ではバックグラウンドで自動的に更新を行うサイレントアップデート機能を備えたアプリケーションが多いが、そうしたアプリケーションの更新を把握したい場合などにも便利だろう。
使い方は簡単で、基本的には[監視]タブでモニタリングの対象とする“パス”と、監視対象にするファイルの“名前”を指定し、[監視開始]ボタンを押すだけでよい。“パス”はフォルダーのドラッグ&ドロップで指定できるのが便利。また、“名前”にはワイルドカードが使えるので、特定の接頭辞や拡張子をもつファイルのみを監視するといったことも可能。[サブフォルダを含む]オプションを有効化しておけば、指定した“パス”以下のすべてのフォルダーとファイルを監視対象にすることもできる。
メールの通知機能を利用する場合は、モニタリングを停止した状態で[動作2]タブを開き、メールの送信サーバーの設定を行う必要がある。
たとえば“Gmail”を利用したい場合は、まず[SSLを使用する]オプションを有効化して、[ポート番号]欄へ“587”と記入する。次に[宛先]欄に送信先のメールアドレスを入力し、[SMTPサーバー]欄を“smtp.gmail.com”とする。続いて、[認証方式]のラジオボタンで[ユーザ・パスワード]項目を選択。あとは[ユーザ]欄と[パスワード]欄に“Gmail”のユーザーとパスワードを入力すれば設定は完了だ。
そのほかにも、メールの通知を利用する代わりに、ファイル変更のログファイルへ出力することも可能。モニタリング対象にするファイルの属性を選んだり、外部ツールと連携させることもできる。挙動のカスタマイズ性は高いので、あとは実際に運用しながら細かいオプションを調整し、自分の使い方に合わせていけばよいだろう。
ソフトウェア情報
- 「WatchFile」
- 【著作権者】
- aki 氏
- 【対応OS】
- Windows XP/Vista/7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 2.8