古代ギリシアを舞台にした都市育成・戦略ゲーム「エイジ・オブ・スパルタ」

「エイジ・オブ・スパルタ」

　「エイジ・オブ・スパルタ」は、古代ギリシアを舞台にした都市育成・戦略シミュレーションゲーム。x86/ARM環境のWindows 8.1/10に対応するWindows ストアアプリで、Windows Phoneでもプレイ可能。“Microsoft ストア”から無償でダウンロードできる。

　本作は都市を発展させながら強力な軍隊を育てあげ、キャンペーンモードのバトルや他のユーザーとの戦いに挑むストラテジーゲーム。ゲームシステムは都市育成と軍隊を率いての戦闘の二本立てになっており、同じGameloft社製の「World at Arms」「キングダム＆ロード」によく似ている。そのため、これらのゲームをプレイしたことがあればすぐに馴染むことができるだろう。もちろん、チュートリアルが充実しているので初めてのユーザーでも十分に楽しめる。

　本作の舞台は、古代ギリシア。ギリシア世界の征服を目論むペルシアのクセルクセスに対抗するため、ギリシア最強の陸軍を擁する都市国家スパルタが立ち上がるといった筋書きだ。

　とはいえ、ゲームを始めた当初の町はほとんど更地で、わずかに施設がいくつか存在するのみ。まずはチュートリアルに従い、定期的に“コイン”を算出する“収入施設”を建て、“軍事施設”で部隊を訓練したり、他の施設を建設するための原資を捻出しよう。また、町の発展に応じて人々が住むための“人口施設”を用意するのも忘れないようにしたい。人口が十分にないと、施設を建設することができなくなる。町が施設でいっぱいになったら、“コイン”を投じて町の敷地を拡張しよう。彫像や庭園といった町を彩る施設“ブースター”を配置し、周りにある施設のパフォーマンスを向上させれば、限られた敷地でもより多くの収入を得ることができる。

“収入施設”を建てて“コイン”を回収、その“コイン”で他の施設や軍事ユニットを充実させていくのが基本

最初は更地同然だが、次第に町が発展していくのが楽しい

　そしてもう一つ、本作を特徴づけるのが“信仰ポイント”だ。“信仰ポイント”は“聖なる建築物”から定期的に回収することが可能で、出撃の際に必要となる。敵を打ち砕くためには収入や軍事の強化だけでなく、篤い信仰も大切というわけだ。「エイジ・オブ・スパルタ」の世界では、人間以外にも神話に登場する神々や怪物を戦闘に参加させることが可能。行く手を待ち受ける困難な戦闘に打ち勝つには、神々の助けが必要となるだろう。

　都市が十分に成長し、戦闘ユニットを揃えることができたならば、いよいよお楽しみの戦闘シーンだ。まずはクセルクセスを追うキャンペーンモードに挑戦してみるとよいだろう。

　本作のバトルシステムは、敵・味方ともに最大5つのユニットを配置して自動で戦わせるもの。最初は地上ユニットを利用した地上戦のみだが、ゲームを進めれば飛行ユニットを手に入れて空中戦に挑むこともできる。

ギリシア世界の征服を目論むクセルクセスと戦うキャンペーンモード

敵・味方ともに最大5つのユニットを配置して自動で戦わせる。ユニットにはそれぞれ属性が設定されており、三竦みの状態になっている

　ユニットにはそれぞれ属性が設定されており、各属性はじゃんけんのような三竦みの状態になっている。そのため、敵ユニットの属性と相性のよいユニット配置すれば、戦いを優位に進めることができるだろう。

　さらに、要所で強力なアイテムを投入すれば、戦局を覆すことも十分に可能。派手なエフェクトで神の奇跡が炸裂し、敵を一掃できれば痛快だ。もちろん、このアイテムは敵も使ってくるが、マウスやタッチ操作で発動をキャンセルさせることが可能。基本的には自動で戦闘が進められるとはいえ、決して油断はできず、華麗なグラフィックも相まって、戦闘は非常にエキサイティングだ。

戦闘はほとんど自動だが、アイテムの投入により戦局を打開するといったアクション要素も

敵もアイテムを使用してくるが、フリックでキャンセルできる

　また、キャンペーンモードのほかにも、他のユーザーの都市と戦うモードを楽しむこともできる。相手ユーザーの軍を撃破して都市を略奪したり、都市の防備を固めて相手ユーザーの侵略を防止したりするのも楽しい。また、他のユーザーと同盟を組んで戦闘時に援護を要請したり、同盟イベントに参加することもできる。

　本作には課金要素もあるものの、多くは施設の建設速度やユニットの成長を加速するためのものに過ぎない。他のユーザーと競わずに自分のペースでプレイするだけなら、無課金でも十分楽しめるだろう。

“Xbox”へ接続すればセーブデータをクラウド経由で共有できる

　なお、「エイジ・オブ・スパルタ」は編集部にてWindows 8.1/10でプレイできることを確認しているが、Windows 10では全画面表示でプレイする必要があるようだ。また、本作はデスクトップやタブレットだけでなく、“MADOSMA”などのWindows Phone端末で楽しめる。“Xbox”へ接続すればセーブデータをクラウド経由で共有できるので、出先でゲームの続きを楽しむといったことも可能だ。