【第45回】
「iTunes」の楽曲を無線LAN経由でAndroidと同期「WiFi Tunes Sync Pro」
パソコンでの操作を一切することなく無線LAN経由で音楽ファイルを同期できる
(11/04/13)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、105円で販売されている「iTunes」とAndroid端末を無線LAN経由で同期できるアプリ「WiFi Tunes Sync Pro」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
パソコンにサーバーソフトをインストールして無線LAN経由の同期を実現
「WiFi Tunes Sync Pro」は、パソコンにインストールした「iTunes」で管理している楽曲を無線LAN経由でAndroid端末と同期できるアプリ。利用するには、まずWindows用のサーバーソフトをパソコンにインストールする必要がある。
サーバーソフトは、「WiFi Tunes Sync Pro」初回起動時に表示されるポップアップ画面やアプリの設定画面からAndroid端末のSDカードへダウンロード可能。ダウンロードしたファイルは“WiFiTunesSync”フォルダに保存されているので、USBケーブルで接続するなどしてパソコンにコピーしてインストールしよう。
次に、サーバーソフトを起動したあと、サーバーソフトのタスクトレイアイコンをダブルクリックして設定ダイアログを表示し、パスワードを設定する。次に、Android上の「WiFi Tunes Sync Pro」のメニューから設定画面を起動し、[接続パスワード]項目からサーバーソフトで設定したパスワードを入力する。さらに、設定画面の[PCのIPアドレス]項目から表示されるポップアップ上の[スキャン]ボタンをタップすると、LANで接続されたパソコンのなかからサーバーを探して、必要な設定を自動で行うことが可能。
[スキャン]ボタンを押してもうまく接続できない場合は、サーバーソフトの設定ダイアログに表示されたパソコンのIPアドレスと利用するポート番号を、「WiFi Tunes Sync Pro」の設定画面から入力しよう。ポート番号は変更することも可能だが、競合などの問題がない限り変更する必要はない。
設定ダイアログのIPアドレスとポート番号を確認したらAndroid上で「WiFi Tunes Sync Pro」を起動し、設定画面でIPアドレスとポート番号、パスワードを入力する。入力できたら設定画面の[接続テスト]項目をタップして接続が可能か試そう。うまくいかない場合は、サーバーソフトの設定ダイアログに表示されるIPアドレスが間違っていることがまれにあるため、コマンドプロンプトで“ipconfig”と入力するなどしてIPアドレスを確認してみることをお勧めする。接続テストに成功したら準備は完了だ。
パソコンでの操作を一切することなく同期を行える
準備が完了したら、Android上の「WiFi Tunes Sync Pro」の設定画面上にある[プレイリスト]項目をタップすると表れるポップアップリストから同期したいプレイリストを選択し、メイン画面の[同期開始]ボタンを押せば、パソコン上で「iTunes」が起動して無線LAN経由の同期が開始される。同期先のフォルダは標準でSDカード内の“Music”フォルダが設定されているが、設定画面から任意のフォルダを指定することも可能。
同期できるファイル形式に特に制限はないが、DRMがかかったファイルなどAndroid端末では再生できないファイルもあるので注意。
サーバーソフトはパソコンの起動時に自動起動するため、いったん設定を行えばパソコンでの操作を一切することなく同期を行えるのが便利。いつでもすばやくAndroid上から楽曲を同期できるので、普段「iTunes」を使用して音楽を聴いている人は試してみるといいだろう。
なお、Androidマーケットでは同期できるファイル数が1プレイリスト・30曲までに制限された無償版「WiFi Tunes Sync」も公開されている。サーバーソフトは共通なので、「WiFi Tunes Sync Pro」を購入する前に正常に同期が行えるかどうかを、無償版で試しておくとよいだろう。
「WiFi Tunes Sync Pro」
- 【著作権者】
- vier.jp
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 105円(税込み)
- 【バージョン】
- 1.1.8.1