杜のAndroid研究室

無料で容量無制限のWebメール“Hotmail”の公式アプリ「Hotmail」

複数アカウントを利用でき、同期の細かい設定や電話帳との連携が可能

(11/10/12)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Microsoftが提供するWebメールサービス“Hotmail”の公式クライアントアプリ「Hotmail」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

“Hotmail”を送受信できる公式アプリ

「Hotmail」「Hotmail」

 “Hotmail”(Windows Live Hotmail)は、Microsoftが提供する無料で容量無制限のWebメールサービス。迷惑メール対策機能のほか、Hotmail以外のアカウントのメールをまとめて送受信できる機能などを備えている。そのHotmailを送受信できるクライアントアプリが「Hotmail」だ。

 「Hotmail」は、複数アカウントの利用が可能で、メールの受信をプッシュ通知する機能を備える。また、メールの同期を細かく設定できるほか、端末の電話帳アプリと連携して使用することが可能。操作方法などはAndroidに標準搭載されている「Gmail」アプリと似ているため、とくに違和感なく使うことができるだろう。

 アプリの初回起動時には設定画面が表示され、指示に従ってHotmailのメールアドレスやパスワードを入力し、ニックネーム(表示名)などを指定してアカウントの登録を進めていけば、プッシュ通知や電話帳アプリとの連携といった設定を一通り行える。

初回起動時には設定画面が表示される初回起動時には設定画面が表示される

Hotmailのメールアドレスやパスワードを入力して登録するHotmailのメールアドレスやパスワードを入力して登録する

複数のHotmailアカウントをアプリに登録する

 別のHotmailアカウントを追加登録する場合は、画面上部の[ホーム]タブを選択し、画面下部にある[Hotmailアカウントの追加]ボタンを押す。設定画面が表示されるので、初回起動時と同様に設定を進めていけば、アカウントの追加が可能。[ホーム]タブには追加したアカウントのニックネームが表示される。

 複数のアカウントをアプリに登録すると、画面上部のタブバーには左から3番目以降に追加したアカウントのタブが並ぶ。各アカウントのタブを選択すれば、アカウントの受信トレイを表示することが可能。また、左から2番目の[すべてのEメール]タブは、すべてのアカウントを統合した受信トレイとなっていて、受信したメールをまとめて確認できる。

 複数アカウントを登録している場合、各アカウントのタブからメールの新規作成を行うと、送信元はタブのアカウントのメールアドレスとなり、[すべてのEメール]タブから新規作成したメールの送信元はデフォルトのアカウントのメールアドレスとなる。また、メール作成画面の一番上で送信元の項目をタップして、送信元メールアドレスを変更することも可能。なお、受信したメールに返信する際は、メールを受信したアカウントのメールアドレスが送信元に設定される。

Hotmailアカウントを追加登録する場合は、[ホーム]タブで画面下部の[Hotmailアカウントの追加]ボタンを押すHotmailアカウントを追加登録する場合は、[ホーム]タブで画面下部の[Hotmailアカウントの追加]ボタンを押す

各アカウントのタブを選択すると受信トレイが表示される各アカウントのタブを選択すると受信トレイが表示される

[すべてのEメール]タブは、すべてのアカウントを統合した受信トレイとなっている[すべてのEメール]タブは、すべてのアカウントを統合した受信トレイとなっている

メール作成画面の一番上で送信元の項目をタップすれば、送信元メールアドレスの変更が可能メール作成画面の一番上で送信元の項目をタップすれば、送信元メールアドレスの変更が可能

メールをフォルダに移動する

 Hotmailでフォルダを作成してメールを分類している際には、本アプリでもフォルダを利用することが可能。フォルダを利用するには、まず各アカウント別タブのメニューから表示できるアカウント設定画面で[フォルダ]項目を選択し、アカウントで使用しているフォルダ一覧を表示する。次に、Android上で使いたいフォルダ名の右側にチェックを入れ、画面下部で[フォルダの更新]ボタンを押すと、フォルダを本アプリにも登録してメールを同期することが可能。

 各フォルダに分類しているメールを確認するには、アカウント別タブのメニューから[フォルダの変更]項目を選択し、登録したフォルダを含むフォルダ一覧からフォルダを選択しよう。また、受信トレイのメールをフォルダに移動する場合は、メールを長押しすると表示されるポップアップメニューで[フォルダに移動]項目を選択し、次に表示されるフォルダ一覧から移動先のフォルダを選択すればよい。

フォルダ名の右側にチェックを入れると、本アプリでもフォルダの同期が行われるフォルダ名の右側にチェックを入れると、本アプリでもフォルダの同期が行われる

受信トレイでメールを長押しして表示されるポップアップから、メールをフォルダに移動できる受信トレイでメールを長押しして表示されるポップアップから、メールをフォルダに移動できる

同期を停止する時間帯と通知方法の設定

 各アカウントの受信トレイで[メニュー]ボタンを押し、[アカウント設定]項目を選択して表示される画面で[非受信時間]を選択すると、メールの同期を停止する時間帯や条件などを設定できる。夜間の時間帯や週末の曜日を指定すると、その期間はメールの同期が停止され、手動で更新しないとメールを受信しなくなる。たとえば仕事のメールを終業後に受信して通知が行われるというようなことを防げる。また、バッテリーの残容量が15%以下になった場合や、海外でのローミング時に同期を停止することも可能。

 メール受信の通知方法の設定は、[ホーム]タブのメニューにある[全体設定]項目から[通知とアラート]を選択して行う。ステータスバーでの表示と着信音、バイブレーションという3つの通知方法を自由に組み合わせられる。

メールの同期を停止する時間帯や曜日を設定できるメールの同期を停止する時間帯や曜日を設定できる

メール受信の通知は3つの方法を自由に組み合わせられるメール受信の通知は3つの方法を自由に組み合わせられる

電話帳やカレンダーと連携して使う

 端末の電話帳アプリと本アプリを連携させている場合、メール作成画面の宛先やCCの欄でメールアドレスや人名を途中まで入力すると、該当する連絡先が候補として表示され、すばやく入力することが可能だ。また、[検索]タブで連絡先の検索を行い、電話帳アプリで連絡先の詳細を確認して本アプリでメールを作成することもできる。

 イベントの招待メールを受信した場合などは、メールをもとにカレンダーアプリに予定を登録できる機能が便利だ。メールの表示画面のメニューから[その他]-[カレンダーに保存]項目を選択してカレンダーアプリを選び、日時を指定すれば予定をカレンダーにすばやく登録できる。

宛先やCCの欄は、途中まで入力すると候補が表示され、すばやく入力できる宛先やCCの欄は、途中まで入力すると候補が表示され、すばやく入力できる

[カレンダーに保存]を選択して、メールをもとにカレンダーに予定を登録できる[カレンダーに保存]を選択して、メールをもとにカレンダーに予定を登録できる

パスワードを設定してアプリをロック

 パスワードを設定してアプリの起動をロックすることも可能だ。アプリをロックするには[ホーム]タブのメニューで[全体設定]項目を選択し、表示される画面で[アプリケーションロック]のチェックボックスをチェックしよう。次の画面で8文字以上の英数字を入力すれば、パスワードを設定できる。パスワードを設定した場合、Androidの画面ロック後にロックを解除してから本アプリを開こうとすると、パスワードの入力が求められる仕組みになっている。

[アプリケーションロック]をチェックするとアプリの起動をロックできる[アプリケーションロック]をチェックするとアプリの起動をロックできる

8文字以上の英数字をパスワードとして設定する8文字以上の英数字をパスワードとして設定する

【著作権者】
Microsoft + SEVEN
【対応OS】
Android 2.1~2.3.3
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
7.8.2.44.9150(11/10/02)

(ライターズハイ:鈴木 友博)