デキる人の使いこなしワザ for PC

デスクトップは物置だ! 画面を埋め尽くしたアイコンをさらに詰め込む裏ワザ

アイコンの表示間隔を調整すれば、アイコンサイズを“大”にしても多くの情報を表示できます

 こんにちは、阿久津です。デスクトップに並ぶアイコンのサイズは、コンテキストメニューから大・中・小を選ぶ他、[Ctrl]+マウスのホイール回転で変更できます。しかし、通常の方法ではアイコン同士の表示間隔は自由に変更できません。

解像度1,920×1,080ピクセル、倍率150%のデスクトップでアイコンサイズを最大化した状態。21個のアイコンが並んでいます

 この表示間隔は以前のWindowsはもちろん、現在のWindows 10もレジストリから調整可能です。そこで今回はアイコンの表示間隔を好みに応じて変更するワザを紹介しましょう。

アイコンの表示間隔を狭めてスペースを確保

reg add "HKCU\Control Panel\Desktop\WindowMetrics" /t REG_SZ /v IconVerticalSpacing /d "-800" /f
shutdown /l
管理者権限で起動したコマンドプロンプトに、囲みの内容をコピー&ペースト

 管理者権限で起動したコマンドプロンプトに、囲みの内容をコピー&ペーストします。自動的にサインアウトしますので、Windows 10へ再サインインしてください。Windows 10へ再サインインしますと、レジストリ操作の内容が反映され、デスクトップに並んだアイコンの表示間隔が狭まります。

こちらが既定の状態。見慣れた表示間隔でアイコンが並びます
レジストリの内容が反映されると縦方向の表示間隔が狭まります

 色々と試した限りでは、縦方向のみ間隔調整した方が使い勝手もよくなります。ちなみに横方向の間隔は、文字列値“IconSpacing”で指定し、96DPI(100%)の既定値は“-1500”。縦位置の間隔は文字列値“IconVerticalSpacing”で指定。96DPI(100%)の既定値は“-1125”です。

 適切な数値はユーザースタイルによって異なりますので、いくつかサンプルを用意しました。お好みの数値を確認して、先の囲みにある数値を変更してから実行してください。

IconVerticalSpacingの値を“-500”に変更した状態
IconVerticalSpacingの値を“-700”に変更した状態
IconVerticalSpacingの値を“-900”に変更した状態
IconVerticalSpacingの値を“-1200”に変更した状態

 なお、筆者が確認した限りですが、“IconVerticalSpacing”の数値はDPI設定によって異なり、96DPI(100%)や144DPI(150%)の既定値は前述の“-1125”ですが、192DPI(200%)の場合は“-1133”に変化します。

「設定」の[システム]-[ディスプレイ]画面でデスクトップのDPIを確認できます

 初期状態へ戻すには、事前にご自身のDPI設定を確認してから、下記囲みの内容を修正後にコピー&ペーストしてください。同じく自動的にサインアウトしますので、Windows 10へ再サインインすると設定が反映されます。

reg add "HKCU\Control Panel\Desktop\WindowMetrics" /t REG_SZ /v IconVerticalSpacing /d "-1125" /f
shutdown /l

阿久津 良和

 PC総合誌やDOS/V専門誌、Windows専門誌など、各PC雑誌の編集部を経たのちに独立。WindowsとLinuxをこよなく愛するものの、最近はクラウドやインフラを基盤としたITビジネスソリューションに強く惹かれている。「今すぐ使えるUbuntu入門ガイド Linuxをはじめよう」「今すぐ使えるかんたんPLUS+ Windows 10 完全大事典」(技術評論社)など著書多数。

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