デキる人の使いこなしワザ for PC
やたらと長いURLには余計な情報が含まれているかも? リンクの共有に不要なパラメーター部分を自動的に削除するワザ
2017年8月1日 06:10
とあるWebページのURLを家族や友達に知らせようと思ってアドレスバーからコピー&ペーストしたところ、URLの文字列の後ろに余分なパラメーターがついてきたというのはよくある話。代表的なのは、“~.html”や“~.htm”の後ろに連なる“utm_source=****”という書式に代表される、Google アナリティクスで用いられるパラメーターです。
これらのパラメーターには、参照元のサイト名や検索キーワードなどの情報が含まれている場合がある上、URLが異常に長くなることで行の折り返しが発生しがちなので、そのままメールやSMSに貼り付けて誰かに送るのはあまり適切ではありません。もちろん手作業でこれらパラメーターを削除してもかまわないのですが、うっかり忘れてしまわないとも限りませんし、なにより面倒です。
“utm_source=****”以降のパラメーターを自動削除
これら“utm_source=****”以降のパラメーターを自動的に削除してくれる「Google Chome」用拡張機能が、「Tracking Token Stripper」です。使い方は簡単、拡張機能を有効にしておくだけで、utm_sourceのほか、utm_medium、utm_ campaignなど、Google アナリティクスが用いるさまざまなカスタムパラメーターが自動的に削除されますので、パラメーターが含まれた長いURLをそのまま相手に送ってしまうのを確実に防げます。
この拡張機能の利点は、ユーザーが何らかの操作を行うことで削除が実行されるのとは違い、URLを読み込んだ瞬間に自動的に削除されることです。手動削除であれば、うっかりパラメーターが含まれたまま短縮URLを生成してしまい、目視でまったく発見できなくなる恐れもありますが、この拡張機能を使っていればそのような心配もありません。
URLは家族や友人に送るだけではなく、SNSに貼り付けてシェアしたり、あるいはブックマークする機会もよくあります。こうした場合にパラメーターを含むURLをそのまま用いていると、前述のように参照元が知られることがあるほか、シェア数が正しくカウントされないケースもあります。それらを防いでくれるこの拡張機能は、その存在を過剰に主張せず、淡々とふるまってくれるお役立ちツールとしておすすめです。
山口 真弘
テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。