レビュー
日本語URLを日本語のままコピペできる拡張機能「Copy Unicode URLs」
%表記に変換されて意味不明&やたらと長くなるURLを短縮可能
2022年5月25日 06:45
日本語を含んだURLをコピー&ペースト(コピペ)すると、%表記や「xn--」で始まるPunycodeに自動変換されて判読が困難になる上、やたらと長くなり、同様のURLをたくさんコピペした際にどれがどのURLだかわからなくなってしまう。このようなちょっとしたストレスを、メールやドキュメント本文にURLを記載したいときに抱いたことはないだろうか。
今回ご紹介する「Copy Unicode URLs」は、そうしたコピペにおけるストレスの1つを解消してくれるWebブラウザー用拡張機能。「Google Chrome」向け拡張機能と「Firefox」向けアドオンが用意されている。
日本語などのUnicode文字を含むURLを、パーセントエンコーディングなどへ変換せずにコピペできる寄付歓迎のフリーソフトで、編集部にてWindows 10上の「Google Chrome」v101.0.4951.67で動作を確認した。「Chrome ウェブストア」または「Add-ons for Firefox」より無料でダウンロード可能だ。
機能そのものは、Webブラウザーによって自動変換されるURLをそのまま原文通りにコピペするというシンプルなもの。URLをコピーしたいWebサイトを表示し、画面右上のツールバーに表示・追加されるキリル文字「Ю(ユー)」のアイコン、または右クリックメニューにある[Copy URL from the address bar]コマンドをクリックで、URLをそのままコピペすることができる。ショートカットキー[Alt]+[U]でも利用可能だ。
日本語(Unicode)を含むURLとして、Wikipediaの「窓の杜」ページを例に、実際に「Copy Unicode URLs」を使用してみると下記の通りになる。
【例】:「Copy Unicode URLs」を使用しない場合と使用した場合のURL
- 使用せずにコピー&ペーストしたURL
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AA%93%E3%81%AE%E6%9D%9C - 使用してコピー&ペーストしたURL
https://ja.wikipedia.org/wiki/窓の杜
このようにURLが短くなる上、どんな項目を扱っているかが一目でわかるようになる。メールやドキュメントなどにURLをコピペする際に、わかりやすく短い表示を保つことが可能だ。同じようにURLを短くする短縮URLを使うと発生する、迷惑メールとして判定されてしまうリスクも軽減できる。
URLの「utm_source=」以降のパラメーターを自動削除して短くする拡張機能「Tracking Token Stripper」と併用すると、よりすっきりしたURLをコピペできるだろう。
ただし、国際化ドメインを使って表示したURLには、肉眼では偽物と見抜けないURL偽装の問題が付きまとう。コピペするとき、そして添付されたURLを開くときはWebサイトの安全性チェックを忘れないようにしたいところだ。
ソフトウェア情報
- 「Copy Unicode URLs」
- 【著作権者】
- ilyaigpetrov 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.0.20(22/05/06)