NEWS(11/08/25 19:05)

トレンドマイクロ、SNS上のURLを評価できる「ウイルスバスター2012 クラウド」

マルウェアの侵入経路などを特定して以後ブロックする機能も

「ウイルスバスター2012 クラウド」「ウイルスバスター2012 クラウド」

 トレンドマイクロ(株)は25日、同社製の統合セキュリティソフト“ウイルスバスター”シリーズの最新版「ウイルスバスター2012 クラウド」を公開した。本バージョンの主な変更点は、“Twitter”“mixi”“Facebook”といったSNS上に投稿されたURLの危険性を評価してアイコンで表示できる機能が追加されたこと。

SNS上に投稿されたURLの危険性を評価してアイコンで表示SNS上に投稿されたURLの危険性を評価してアイコンで表示

 アイコンは、安全なURLは緑色、危険なURLは赤色、不正の疑いのあるURLは黄色、未テストのURLは灰色で表示され、赤色のアイコンが表示された危険なURLはクリックしてもブロックされる仕組み。同機能は、本ソフト同梱のWebブラウザー用プラグイン「Trend ツールバー」の機能として実装されており、「Trend ツールバー」はIE7/8/9や「Google Chrome」v10/11、「Firefox」v3/4/5に対応している。なお、編集部にて試用したところ、「Firefox」v6には非対応だった。

 また、振る舞いによるマルウェアの検知機能が強化され、検知したマルウェアと思われるファイルがダウンロードされたWebサイトやダウンローダーといった侵入経路を特定し、以後はその経路をブロックできる“高度な挙動監視”機能が追加された。さらに、“高度な挙動監視”機能で検知されたファイルは“セキュリティーレポート”内の“原因分析 レポート”で侵入経路を確認することが可能。“高度な挙動監視”機能は設定ダイアログの“ウイルス/スパイウェア対策”画面にある“コンピュータの不審な挙動をチェックして、原因のプログラムを削除する”ラジオボタンを“保護レベル:高”に切り替えることで有効になる仕組み。

“原因分析 レポート”“原因分析 レポート”

設定ダイアログの“ウイルス/スパイウェア対策”画面設定ダイアログの“ウイルス/スパイウェア対策”画面

“ペアレンタルコントロール”でPCの利用時間を制限“ペアレンタルコントロール”でPCの利用時間を制限

 加えて、ウイルス検索にかかる時間が約48%短縮され、ビジー時のメモリ使用量が約42%削減されたほか、ノートパソコンのバッテリーを使用している際のバッテリー消費量を抑えられるようになった。さらに、「Windows ファイヤーウォール」の機能を強化する“ファイアウォールチューナー”機能が強化されたほか、“ペアレンタルコントロール”でPCの利用時間を制限できるようになった。

 本ソフトは、Windows XP/Vista/7および64bit版のVista/7に対応するシェアウェアで、30日試用可能。現在、同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。価格は、1年間利用可能な“1年版”が同社のダウンロード販売で4,980円(税込み)など。店頭でのパッケージ販売は9月2日から開始される。また、“ウイルスバスター”シリーズのユーザーは無償でバージョンアップ可能。

 なお、本ソフトはMac版の「ウイルスバスター for Mac」と合わせて、1ライセンスで3台まで利用できる。ただし、Mac版は「Trend ツールバー」や“高度な挙動監視”機能など一部機能に対応していないので注意。

 そのほか、同日“ウイルスバスター”シリーズのAndroid版となる「ウイルスバスター モバイル for Android」も公開された。「ウイルスバスター モバイル for Android」は、マルウェア対策のほか、フィッシングなどの不正なWebサイトをブロックする機能、端末紛失時の対策、迷惑電話・SMSのブロック機能などを備えており、価格は1年間利用可能な“1年版”が同社のダウンロード販売で2,980円(税込み)など。2012年5月末まではAndroid全般に対するサポートを受ける権利がついている。

【著作権者】
トレンドマイクロ(株)
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/Vista x64/7 x64
【ソフト種別】
シェアウェア 年間4,980円(税込み)など
【バージョン】
5.0.1280(11/08/25)

(長谷川 正太郎)