いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel】離れたセルを同時に確認したい!エクセルで表の見たい部分を常に表示させておくテク

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

離れたセルを同時に確認できるようにしたい!

 大きな表で調べものをする時に、見たい情報が離れたセルに記入されているせいで、行や列をたどっていくのが面倒に感じたことはありませんか。また、内容を見比べたいセルが1画面に収まらず、スクロールしなければならない時などは、画面を行ったり来たりしている間にどこを見ているのかわからなくなってしまうこともあります。

 そんな時には、ウィンドウを分割して離れたセルを近くに表示する機能を使ってみましょう。見たいセル同士をすぐそばに表示できるので、行や列をたどっていったり、スクロールしたりする手間がなくなります。

 今回は、この「ウィンドウの分割」機能の使い方を解説します。

「ウィンドウの分割」機能で離れたセルを隣同士に表示する

 従業員名簿で、社員の電話番号を調べる例を考えてみましょう。B列とC列に入力されている社員の姓名(①)とL列にある電話番号(②)は離れているため、このままでは社員の名前から横に行をたどっていくのが面倒です。そこで「ウィンドウの分割」機能を使います。

 まず、ウィンドウを分割したい位置に合わせて列を選択します。分割したい位置のすぐ右の列を選択しましょう。今回は電話番号が記入されているL列の左側で左右に分割したいので、L列の列見出しをクリックして列全体を選択します(③)。そして、[表示]タブ(④)→[分割](⑤)をクリックします。

 L列の左側でウィンドウが分割され、グレーの境界線が表示されました(⑥)。境界線の上にマウスポインターを移動させると、マウスポインターの形が変わります(⑦)。

 ウィンドウの境界線を移動させたいところまでドラッグします(⑧)。

 ウィンドウの境界線が移動して、C列とL列が隣同士に表示されました(⑨)。これなら、社員の名前から電話番号をひと目で調べることができます。

 作業が済んだら、[表示]タブ(⑩)→[分割](⑪)をクリックすると、ウィンドウの表示が元に戻ります。

上下方向の分割や4分割もできる

 離れた行を近くに表示させたいときには、ウィンドウを上下に分割することもできます。分割したい位置のすぐ下の行を選択して(①)、[表示]タブ(②)→[分割](③)をクリックします。

 ウィンドウが選択行の上で左右に分割され、グレーの境界線が表示されました(④)。

 また、分割したい位置にあるセルを選択して(⑤)、[表示]タブ(⑥)→[分割](⑦)をクリックすると、ウィンドウを4分割にすることもできます。

 ウィンドウが、選択したセルの左側と上で4つに分割されました(⑧)。

 このように、必要に応じて縦や横にウィンドウを分割することで、同時に確認したいセル同士を簡単に近くに表示させることができます。

ウィンドウを分割すれば大きな表の調べものも簡単!

 今回は、「ウィンドウの分割」機能を使って、離れたセルや行・列を近くに表示させる方法を紹介しました。

 この方法を利用すれば、大きな表を見る時にも視線や画面をあちこちに動かす必要がなくなるので、ちょっとした調べものが楽になりますし、作業の効率もぐんとアップします。

 Excelの表が見やすくなる「ウィンドウの分割」機能を業務の中でぜひ活用してくださいね。