もじ夢中

年賀状の書体を自分や相手の住所で使い分けたくなるフォント群「本丸ゴシック」

香川県、石川県、兵庫県、京都府の在住者は必見！

中井浩晶

2016年12月22日 16:58

上から順に「まるがめ本丸ゴシック」「かなざわ本丸ゴシック」「あさご本丸ゴシック」「うずまさ本丸ゴシック」「しらさぎ本丸ゴシック」

　「本丸ゴシック」は、日本各地の城下町が醸し出す風情を文字化したフォント群。2016年12月現在では丸亀城と丸亀市の「まるがめ本丸ゴシック」、金沢城と金沢市の「かなざわ本丸ゴシック」、竹田城と朝来市の「あさご本丸ゴシック」、京都市太秦の「うずまさ本丸ゴシック」、白鷺城と姫路市の「しらさぎ本丸ゴシック」で構成される。

　いずれもひらがな、カタカナ、英数字、記号のほか、1,006字の教育漢字を収録。明朝体の骨格がおおよそ共通しており、丸ゴシック体の肉付けによって城下町の表情を書き分けたデザインだ。ただし、無声チャンバラ映画の字幕文字を再現する「うずまさ本丸ゴシック」だけは骨格も毛色も異なる。

　とくにオススメしたい使い方は年賀状などの挨拶状印刷。たとえば、香川県在住なら「まるがめ本丸ゴシック」、兵庫県在住なら「あさご本丸ゴシック」または「しらさぎ本丸ゴシック」といったように、年賀状用の書体として選んでみるのはどうだろうか。面倒でないなら宛先ごとに使い分けるのもよい。

　フォントの改変・再配布や素材集への二次使用などを除けば、非商用時に無償で利用することが可能。ただし、アマチュアの範囲に限り、動画・画像投稿サイトや同人誌での利用も例外的に認められる。

　なお、同作者が無償で公開しているフォントを使用する際には、ダウンロードとは別に同じく無償のユーザー登録が必要。各フォントのダウンロードは期間限定になっており、登録しておけば再び入手できる。また、「本丸ゴシック」を広く商用したい場合は6,480円（税込み）で販売されている製品版を購入すればよい。製品版の各フォントはJIS第一水準漢字を網羅しつつ、姉妹フォントも多数同梱。

「本丸ゴシック」シリーズ