もじ夢中

地下鉄車両“銀座線01系”の引退を記念する非公式英字フォント「GINZA_01」

レトロフューチャーな雰囲気を醸し出す直線的なデザイン

「GINZA_01」

 「GINZA_01」は、1984年に営業運転が開始された“銀座線01系”の車両デザインを文字化した非公式フォント。大文字のアルファベットと数字、一部の記号を収録している。

 東京メトロ銀座線の“01系”車両を特徴づける部位は、トンネルの形状に合わせて斜傾した屋根の両肩。「GINZA_01」もそのデザインを取り入れ、正面から見たときの“顔”を連想させる。

 また、同車両の直線的なアルミ製ボディは30年以上が経過した今でも洗練された印象を受ける。そのレトロフューチャーな雰囲気は「GINZA_01」にも表れており、同時期に誕生したデロリアン社の自動車“DMC-12”に通じるものがあるだろうか。

 本フォントで制作したロゴを商標登録する場合や、Webフォントとして活用する場合は事前契約が必要とのこと。それ以外なら商用時を含めて無償で利用することが可能。

“地下鉄博物館”に展示中の“銀座線01系”と“1001号車”(撮影:中井 浩晶、取材協力:地下鉄博物館)

 現在、銀座線の車両は“1000系”へと順次入れ替えられており、「GINZA_01」の元ネタとなった“01系”は今年度中に引退する予定。東京メトロが運営する“地下鉄博物館”にはその引退を先行する形で、“01系”の先頭車が今年7月から展示中だ。

 ちなみに、新型“1000系”のデザインは日本初の地下鉄車両“1000形”を参考にしており、1000形の初号車である“1001号車”も開業当時の姿に復元した状態で地下鉄博物館に展示されている。

「GINZA_01」
【著作権者】
石川 祐基 氏
【ライセンス】
無料
【バージョン】
‐(16/09/21)