#モリトーク

第136話

月1回の苦痛から解放されそうなWindows 7

 Windows 10への無償アップグレードが終了してから約1カ月、そろそろ落ち着いただろうか。窓の杜では新規のWindows 10ユーザーに向けた記事を多数掲載しているので参考にしよう。一方、Windows 10のアップグレード権を手に入れたあと、Windows 7へ戻したユーザーも多いかもしれない。

 そこで今回、Windows 7を使い続ける上でのトラブルに注目。それは月1回のWindows Updateが終わらない症状であり、数カ月前から各所で報告されていた。更新プログラムの適用状況をチェックするためにCPUが占有され、数時間、最悪の場合は1日以上を要することも。

CPUを長時間に渡って占有するWindows 7のWindows Update

 具体的に気付いていないだけで、毎月第2週にWindows 7の重さを感じた覚えがあるなら、この症状を疑ってみよう。タスクバーの右クリックメニューなどから「タスク マネージャ」を起動、[プロセス]タブの[すべてのユーザーのプロセスを表示]へ切り替え、“svchost.exe”によるCPU負荷が長時間に渡って確認できた場合は残念ながら“当たり”だ。

 厄介なのは根本的な解決手段が今のところ存在せず、それぞれの環境に依存してしまうこと。この状況を改善すべく、マイクロソフト社は更新プログラムの内容を“ロールアップ”形式へ変更するという。2011年2月から2016年4月までのWindows 7 SP1向け更新プログラムを集約したロールアップや、それ以降の更新プログラムをまとめたものがすでに公開されている。

 あくまで筆者環境の例になるが、2016年8月配信の月例パッチが上記トラブルを引き起こした際に、2016年7月版のロールアップ“KB3172605”を手動で適用してみたところ、顕著な改善が見られた。すべての環境で改善するとは限らないものの、同様のトラブルに悩んできたならロールアップの適用を試しても損はないだろう。