杜のVR部
第3回
ホラーにスキージャンプ、そして土下座!? 桜花一門氏のコンテンツを紹介
VRクリエイターによる3作品。友達と盛り上がるのにピッタリ!
(2014/11/10 12:10)
Oculus Rift(オキュラスリフト)を手に入れた時に、せっかくだから友人や家族に体験させてみたい……と思う人も多いだろう。その時に気になるのは体験の時間だ。Oculus Riftで体験できるVRコンテンツは千差万別、30秒程度でその凄さがわかるものから、じっくり楽しんで10分以上かかるものまでさまざまな長さのものがある。
今までOculus Riftを体験したことがない人がワクワクしながら、『まだかまだか』と待つ時間は少ない方が盛り上がりやすい。そこで今回は、30秒程度の超短時間で体験ができるコンテンツを3つ紹介したい。
3本とも、制作したのはVRクリエイターの桜花一門氏。昨年Oculus Riftと出会い、勤務していたゲーム会社を退職して独立。Oculus Riftのコンテンツを作る傍ら、Oculusの普及を掲げ、一般向けに体験型イベントを主催するNPO“OcuFes”の代表を務めている。
その設計思想にあるのは、イベント等で多くの人が楽しめること。短時間で終わるだけでなく、どれもプレイしている人が身体を大きく動かすものばかりなので、周りで見ていても楽しめ、そして人の目を引くものばかりだ。
そんな盛り上がること間違いなしのコンテンツをさっそく紹介していこう。
何かが居るとわかっていても覗きたくなる「The 井戸」
1つ目の「The井戸」はホラーコンテンツだ。Oculus Rift DK2の特徴である、ポジショントラッキングの機能を最大限活用している。ポジショントラッキングは、外部カメラを正面に置いて、Oculus Riftの位置を赤外線でキャッチすることで、前後・左右・上下といったプレイヤーの動きを認識する機能だ。限られた範囲ではあるが、前後に歩いたり、しゃがんだりといった動きを認識する。
さて、この「The井戸」。日本の伝統である茶の湯の思想にもヒントを得たという話を桜花一門氏はOculus Rift開発者の集まりで話していたが、なるほど非常にシンプルだ。
周りの雰囲気からホラーであることは一目瞭然。そして井戸を覗いたら何かが出てくることも予想できる。だが、他にすることがないため、前に進んで井戸を覗き込まざるを得ない……。
筆者も色々な方にこのコンテンツを体験してもらったが、9割方ビクッとする。人によっては悲鳴を上げたり混乱状態になるので注意が必要だが、恐る恐る覗く様子やビックリした瞬間の反応は、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンの写真のごとく1枚パシャリと、いやいや動画で撮っておきたくなる。
さあオリンピック選手になった気分で翔ぼう!「VR SKI JUMP」
2つ目の「VR SKI JUMP」は冬のオリンピックなどでもお馴染みのスキージャンプを体験するコンテンツだ。こちらはOculus Riftの加速度センサーを使って、ジャンプする時の頭の揺れを感知し、飛距離などに反映させている。それっぽいポーズで勢い良く飛んでみると楽しい。
美少女キャラが踏んでくれるなら土下座せざるを得ない「dogelus tuneちゃんバージョン」
最後に紹介するのは上の2つとはちょっと違った趣向のコンテンツだ。マウスコンピューターのイメージキャラクター“Tuneちゃん”が踏みつけてくれるというもの。美少女キャラが足を上げて踏みつけてくるのだが、座りながらやってみると、徐々に土下座をしたくなってくる。そう、このコンテンツは土下座をしているプレイヤーが踏みつけられるというシチュエーションの再現なのだ。
現実において土下座して頭を踏まれるという体験をすることはそうそうないと思うが、それをOculus Riftを装着するだけで体験できてしまう。
ソフトウェア情報
- 「The井戸」「VR SKI JUMP」「dogelus tuneちゃんバージョン」
- 【著作権者】
- 桜花一門 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 7で動作確認)
- 【対応ハードウェア】
- Oculus Rift DK1/DK2(「The井戸」はDK2のみ)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- -
評価PCスペック(参考)
- マウスコンピューター G-Tune Netgear note i790SA1
- 【CPU】
- Core i7-4700MQ 2.40GHz
- 【メモリ】
- 16GB(増設)
- 【グラフィックボード】
- GeForce GTX870M
- 【FPS】
- 75FPS
- 【ヘッドホン】
- Steelseries 5H v3
- Oculus専門サイト 桜花一門(真ん中の目のアイコンからソフトの一覧にいくことが可能)
- http://ouka.s108.coreserver.jp/