週末ゲーム

フィールド探索型横スクロールアクションゲーム「GunGirl 2」

ゾンビで溢れてしまった街の謎を追う探検アクション

(10/08/20)

タイトル画面

 『週末ゲーム』では、インターネット上でたくさん公開されているゲームのなかから、選び抜いた良作を毎週紹介していく。今回は、武器とアクションを駆使してゾンビを倒しながら、仕掛けを解いていく横スクロールアクションゲーム「GunGirl 2」を紹介しよう。

6種類の武器を駆使してゾンビと戦え!

ライフルを撃ったり骨を投げたりとゾンビは多彩な攻撃を仕掛けてくるライフルを撃ったり骨を投げたりとゾンビは多彩な攻撃を仕掛けてくる

さまざまな場所を探検して新しい武器を見つけるのも楽しみの1つさまざまな場所を探検して新しい武器を見つけるのも楽しみの1つ

 「GunGirl 2」は、女性の“ガンガール”または男性の“ガンデュード”を操作し、最終的に6種類まで増える武器とジャンプを駆使して街中に現れたゾンビを倒しながら、ゾンビ発生事件の謎に迫る横スクロールアクションゲーム。ステージ制ではなく、武器やアイテムを入手してパワーアップすることで行ける場所が増えていくフィールド探索型で、仕掛けを解く楽しみや重要なアイテムを見つける探検気分を味わえるのが魅力となっている。海外の作品であるためメッセージなどはすべて英語だが、次にやることはメニューで確認できるため、ストーリーを完全に把握しなくても十分にプレイ可能だ。

 そもそもストーリーは、“ある朝、目覚めたら街中がゾンビだらけになっていたので銃を持って倒しに向かうことに決めた”という、非常におおざっぱなもの。プレイしていると、ゾンビの発生にはとある組織が関わっていることがわかってくるが、あくまでアクション主体のゲームなので、英語を読むのに必死になる必要はないだろう。

 主な操作方法は、カーソルキーの左右で移動、下でゾンビの攻撃を防ぐ“SHIELD”の展開、上で扉に入る、[A]キーでショット、[S]キーでジャンプ、[W]キーで回復薬の使用、[Q]キーと[E]キーで武器の切り替え、[R]キーで弾薬の再装填、[Enter]キーでメニューの表示となっている。なお、SHIELDはゲーム内で入手してから利用可能になる。

 また、フィールド内には“SAVE”と書かれたアーケードゲームのような筐体のセーブポイントが点在しており、ここでカーソルキーの上を押すとその地点までのプレイ状況をセーブ可能だ。ゾンビに触れたり攻撃に当たると画面左下に表示されているライフが減り、ゼロになるとゲームオーバー。最後にセーブした地点からの再開となる。

人との会話によってゲームが進行するといったアドベンチャー要素もある人との会話によってゲームが進行するといったアドベンチャー要素もある

この世とは思えない場所もある。探検気分が味わえるのも魅力だこの世とは思えない場所もある。探検気分が味わえるのも魅力だ

アイテム入手で行ける場所が増える喜び

敵を倒すと出現する“G”アイテムで武器を強化することが非常に重要敵を倒すと出現する“G”アイテムで武器を強化することが非常に重要

武器を強化すると連射や凍結など特殊な攻撃も可能となる武器を強化すると連射や凍結など特殊な攻撃も可能となる

 基本的にはゾンビを倒しながら、メニュー画面で確認できる“MAIN QUEST”に書かれていることを達成していけばいいが、ゾンビの数は多く、難易度は高め。そのため、用意されている多彩なパワーアップ手段を活用することが重要となる。まず大切なのが、敵を倒すとたまに落とす“G”と書かれたアイテム。これを入手すると画面左下にあるGと書かれたゲージが上昇し、レベルが上がっていく。これは武器の強さで、レベル3に達すると驚くほどパワーアップする。レベルは武器ごとに上がっていき、たとえば標準装備の“Pistol”は連射が可能になり、氷を発射する“Icicle Gun”はゾンビが凍るようになる。ただし、このゲージはダメージを受けると減ってしまう。いかにゾンビとその攻撃を避けて、ゲージを増やしていくかが効率よく進む上で非常に重要だ。

 次に注目したいのは青く輝く“POWER ORB”。これを入手するとメニュー画面で、主人公や武器の強化が行える。体力を増やしたり、武器の威力を高めたりと便利なものばかり。ただし、POWER ORBは隠されていたり、取りにくい位置にあることが多く、これを見つけ出すのも本作の醍醐味だ。そのほか、フィールドに落ちているお金を拾ったり、ゾンビを倒してお金を入手できることがある。各地に点在するショップではお金と引き替えに弾薬やライフを補充できるほか、POWER ORBも購入できるが非常に高価となっている。

 本作で一番の面白みと言えるのが、アイテムの入手で行ける場所が増えること。たとえば“GRAPPLiNG GLOVE”を入手すると足場のカドに手をかけてより高い位置にも登ることが可能になり、移動できる場所が飛躍的に増えるといった具合だ。今まで見るだけだった場所に移動できるのはワクワクさせられる。このほか、面白いのが“電源を直して地下鉄の駅を復活させる”といったサブクエストが用意されていること。探検気分で挑戦してみるのもいいだろう。ちなみに、現在発生しているサブクエストはメニュー画面の“SUB QUEST”の欄で確認できる。

 ゲームのクリアには、Gゲージを貯めて武器の威力を高めながら、マメににセーブしていくのが一番だ。また、各武器の弾薬には限りがあるので、無駄撃ちをしないことも大切。なるべく慎重にプレイすることを心がけよう。ゾンビを倒すとき血が飛び散るなど少々残虐な表現もあるが、とても丁寧に作られた探索型の横スクロールアクションとなっている。扉を開くための鍵を探したり、ボスといえる大型のゾンビを倒す必要がある場面もアリと、多彩な展開が楽しめるのも見どころ。じっくりと楽しめるアクションゲームを求めているならプレイして損のない作品だ。

次にやることや発生しているサブクエストなどはメニューで確認可能次にやることや発生しているサブクエストなどはメニューで確認可能

強力なボスは倒すと重要なアイテムが手に入ることが多い強力なボスは倒すと重要なアイテムが手に入ることが多い

【著作権者】
Paul Schneider 氏
【対応OS】
(編集部にてWindows XP/Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
1.11(10/07/26)
【ファイルサイズ】
118MB

(芹澤 正芳)