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「Tera Term 5.6.2」が公開 ~SSH2パケットの検証不備による脆弱性を修正

悪意あるサーバーや中間攻撃者により情報漏洩や異常終了などを引き起こされる恐れ

「Tera Term 5.6.2」がリリース

 定番のターミナルエミュレーター「Tera Term」が7月15日、v5.6.2へとアップデートされた。同梱のプラグイン「TTSSH2」で発見された脆弱性が修正されている。

 「TTSSH2」は、「Tera Term」がSSH接続を行えるようにするプラグイン。v3.6.1およびそれ以前のバージョンには、受信したSSH2パケットの長さを正しく検証せずに処理する脆弱性があるという。悪意あるサーバーや中間攻撃者からのパケットでメモリ境界外アクセスが引き起こされ、隣接するメモリの内容がサーバーへ送信されたり、「Tera Term」が予期しない動作をしたり、異常終了する可能性がある。

 「Tera Term 5」系統であれば、今回リリースされた最新版への更新で解決できる。ただし、「Tera Term 4」系統の修正予定はないとのこと。「Tera Term 5.6.2」への早期移行を検討したい。

 そのほかの変更点は、以下の通り。

  • 高DPI設定をGUIスレッドだけでなくプロセス全体で行うように変更
  • XMODEMを使用したファイル送信中に[Cancel]ボタンを押しても、受信側のXMODEMが停止しない不具合を修正
  • USB CDC-ACMを使用した高速なシリアル接続時に、ZMODEMによるファイル受信が失敗する不具合を修正(v5.5.1からの不具合)
  • [/PIPE]コマンドラインオプションに[pipe_name]または[serverpipe_name]の形式を指定するとクラッシュする問題を修正(v5.0からの不具合)
  • [/V]オプション付きで起動し、マクロで設定ファイルを再読み込みしたときにクラッシュする問題を修正
  • [Additional settings]-[Serial port]タブを開いたときに、115200以上の速度が選択状態にならない問題を修正(v5.0からの不具合)

 「Tera Term」は、寺西高氏によって開発された老舗のリモートログオンクライアント(初版は1994年2月24日)。当初はWindows 3.1で動作する16bitアプリだったが、その後さまざまな開発者による協力を得て、32bit化やSSH対応、UTF-8のサポートなどが行われた。現在ではTeraTerm Projectの下で、オープンソースアプリとしてメンテナンスされている。対応OSはWindows 7以降で、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能だ。

 なお、編集部にて「Microsoft Edge」でダウンロードしたところ、『ウイルスが検出されました』というエラーメッセージが表示された。

「Microsoft Edge」でダウンロードしたところ、『ウイルスが検出されました』というエラーメッセージが表示された

 しかし、複数のセキュリティソフトでチェック(窓の杜ライブラリ収録ソフトと同じ基準)したところ、問題はなかった。公式「X」(Twitter)アカウントでもアナウンスされている通り、誤検知のようだ。



ソフトウェア情報

「Tera Term」
【著作権者】
TeraTerm Project
【対応OS】
Windows 7/8/10/11およびWindows Server 2012/2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.6.2(26/07/15)