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「Tera Term 5.5.0」がリリース、x64/ARM64のバイナリを追加

定番のターミナルエミュレーター

「Tera Term 5.5.0」がリリース

 定番のターミナルエミュレーター「Tera Term」が9月16日、v5.5.0へとアップデートされた。本バージョンでは、x64およびARM64向けのバイナリが追加。それぞれのプラットフォームで「Tera Term」をネイティブ実行できるようになった。

 そのほかの主な変更は、以下の通り。

  • シリアルポートの送信待ち時間を設定するマクロコマンド「setserialdelaychar」、「setserialdelayline」を追加
  • SSH2の「curve25519-sha256」鍵交換方式に対応

 「Tera Term」は、寺西高氏によって開発された老舗のリモートログオンクライアント(初版は1994年2月24日)。当初はWindows 3.1で動作する16bitアプリだったが、その後さまざまな開発者による協力を得て、32bit化やSSH対応、UTF-8のサポートなどが行われた。現在ではTeraTerm Projectの下で、オープンソースアプリとしてメンテナンスされている。対応OSはWindows 7以降で、「GitHub」のリリースページから無償でダウンロード可能だ。

 なお、編集部にてARM64バイナリをダウンロードしたところ、「Microsoft Defender」ウイルス対策がトロイの木馬「Trojan:Script/Wacatac.B!ml」を検出した。窓の杜ライブラリで使用しているセキュリティ対策ソフト4種の内、「Microsoft Defender」以外の3種は検知しないため、おそらく誤検知だと思われるが、利用の際は注意したい。窓の杜では現在、Microsoftへ問い合わせ中。

ARM64バイナリで「Microsoft Defender」ウイルス対策がトロイの木馬「Trojan:Script/Wacatac.B!ml」を検出

ソフトウェア情報

「Tera Term」
【著作権者】
TeraTerm Project
【対応OS】
Windows 7/8/10/11およびWindows Server 2012/2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
5.5.0(25/09/16)