マルわかり!Windows 10 Mobileガイド
第11回Windows 10 Mobileでも音楽を楽しみたい
PCから楽曲ファイルをコピーすれば、他のスマホと同じようにアプリで聴ける
2016年7月19日 08:00
Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。
PCから楽曲ファイルをコピーする
多くの方々はスマートフォンにお好みの楽曲を入れて、移動中などに音楽を楽しんでいることだろう。同じことはWindows 10 Mobileでも可能だ。この場合は標準アプリの「Groove ミュージック」を使用する。もちろん楽曲を再生するアプリは「VLC」や「foobar2000 mobile」など他にもあるが、まずは基本から押さえておこう。
「Groove ミュージック」で楽曲を再生するには、2つの選択肢がある。1つ目はWindowsストアから楽曲を購入。2つ目はPCなどからファイルをコピーするというもの。現在、Windows 10 Mobileを使っている方の大半は、既にPC上で楽曲データをお持ちのはず。今回はiPhone用に用意してある「iTunes」の楽曲を、Windows 10 Mobileで再生できるように試してみよう。
Windows 10 Mobile搭載デバイスをPCとUSBケーブルで接続すると、“デバイスとドライブ”にWindows 10 Mobile搭載デバイスが現れるので、そのまま「エクスプローラー」で本体もしくはSDカード上の“Music”フォルダーを開く。次にPCから楽曲ファイルをドラッグ&ドロップでコピーすると、“~を変換してからデバイスにコピーしますか?”と選択をうながされる。
今回の場合は「iTunes」の楽曲、M4A(mp4 audio)ファイルをWMA(Windows Media Audio)ファイルへ変更するというもの。残念ながらここでMP3など任意の形式を選択することはできない。ちなみに「Groove ミュージック」は、3G2/3GP/AAC/AC3/AMR/FLAC/M4A/MP3/WAV/WMAといった形式の楽曲ファイルを再生できる。そのため、M4Aファイルの場合は変換せずにコピーして構わない。
コピーを終えてから「Groove ミュージック」を起動すれば、特に難しい操作を必要とせずWindows 10 Mobileで楽曲を楽しめる。ただし、iOSのコントロールセンターのように、次のトラックへ移動するといった操作は、アクションセンターなどから実行できない。そのような操作を行うには、「Groove ミュージック」を起動するか、ボリュームボタンを押すと現れる画面から[前へ][一時停止/再生][次へ]の各ボタンをタップすればよい。
基本的な機能には問題がない「Groove ミュージック」だが、執筆視点でのバージョン(3.6.2205)はPC版と異なり、OneDriveに対応していない。Windows 10 MobileがOneDrive上のファイルをデバイス上のストレージに保存する仕組みではないため仕方ないが、PCとモバイルデバイス上で同一のユーザー体験を実現できていないのは少々気がかりだ。また、楽曲をクラウド経由で再生する「Microsoft Groove Music」も日本ではまだ利用できない。これらを踏まえると、現時点のWindows 10 Mobileは、デバイスのローカルにある楽曲を楽しむに留まっているのが現状だ。