マルわかり!Windows 10 Mobileガイド

第19回

Windows 10 Mobile標準の「マップ」アプリは使い物にならない!?

「MapFan」などの代替アプリをインストールする

 Windows 10 MobileはモバイルOSとしての基本的な機能を備えているだけでなく、タッチパネル搭載のWindows 10パソコンに近い操作感で利用できるのが特徴だ。本連載ではWindows 10 MobileのTipsの他、OSを取り巻く旬の話題などを日替わりで紹介する。

標準の「マップ」は日米の機能差が大きい

Windows 10 Mobileの「マップ」。欧米と異なり国内地図は向きを変えるとそのまま地域名も変わってしまう。また、オフラインマップ機能にも対応していない
同じ「マップ」でワシントンD.C.の周辺地図を開いた状態。ご覧のとおり向きを変えてもストリート名やショップ名などは見やすく調整される

 非常に残念だが、日本に限ればWindows 10 Mobileの「マップ」は役に立たない。例えば地図の向きを変えると、地図上の地名や建物名もそのまま角度が変わるため、視認性に問題がある。Windows 8.x時代から続く問題だ。

 そのためWindows 10 Mobileを使う我々としては、代替アプリを使った方が日々の利便性も大きく向上する。執筆時点でのおすすめは「MapFan」だ。ローテートで地図の向きを変更できないが、拡大縮小は比較的すばやく、スポット名や住所による検索の応答性も高い。

「ストア」アプリの検索ボックスから“MapFan”を検索し、[インストール]ボタンをタップする
地図の向きは変更できないが、建物や一方通行などもひと目で確認できる
車や徒歩によるルート探索機能では、細かい条件設定が可能

 GoogleマップをWindows 10 Mobileで使用するアプリは「gMaps」が有名だが、Windows 10に最適化されていない。そこで筆者としては「Maps App Discovery」を推奨する。Google Maps APIを利用し、Googleマップの機能をWindows 10 Mobileから利用可能にするというアプリだ。現在は好みに応じて使い分け、標準の「マップ」アプリの進化を待つことにしよう。

Google Map APIを使ってGoogleマップを利用する「Maps App Discovery」
Googleマップの特徴であるストリートビューも使用可能だ
サテライトビューにも切り替えられる。ただし、「MapFan」と同じく地図の向きは変更できなかった

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