いまさら聞けない?Windows 10のTips

第43回

特定のパソコンと通信できない? ネットワークの場所を変更してみよう!

[このPCを検出可能にする]という設定をオン/オフ

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれないが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在する。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介する。

[このPCを検出可能にする]という設定をオン/オフ

 最近では、あまり機会がなくなったが、ネットワーク経由でほかのパソコンのフォルダーからデータをコピーしたい場合など、特定のパソコンと直接通信したいことがまれにある。

現在どちらのネットワークに設定されているかは、通知領域のネットワークアイコンを右クリックして[ネットワークと共有センターを開く]を選択し、[ネットワークと共有センター]を起動することで確認できる

 このような場合に問題になりがちなのが、“ネットワークの場所”の設定。ネットワークの場所が“パブリックネットワーク”に設定されていると、そのパソコンへの外部からの通信が制限される。

 ネットワークの場所を変更するには、接続中のネットワークのプロパティで[このPCを検出可能にする]という設定をオン/オフする。

 オンにするとプライベートネットワークになり、外部との通信が一定範囲で許可され、オフにするとパブリックネットワークとなり、その通信範囲が狭まる。

[設定]の[ネットワークとインターネット]から[イーサネット]を選択(有線LAN接続の場合)。接続先のアイコンをクリックし、[このPCを検出可能にする]の設定を変更する
Wi-Fi接続時は、[設定]の[ネットワークとインターネット]から[Wi-Fi]を選んで、[既知のネットワークの管理]をクリック。接続先のアイコンをクリックし、[プロパティ]から[このPCを検出可能にする]の設定を変更する

 ファイル共有だけでなく、パソコン同士で直接通信するアプリなどを使う場合もこの設定が大きく影響するので、何か通信できないアプリがあるときは、この設定を見直してみよう。

 なお、外出先で公衆無線LANにつないだり、ホテルのネットワークに接続するときは、あえてパブリックネットワークを選択し、外部からの通信が自分のパソコンに届かないように制限しておくと安心だ。