いまさら聞けないWindows 10のTips

第167回

ネットワーク機器の初期設定ができればいい! 手っ取り早いIPアドレスの固定方法

 度重なるアップデートによって、次第に使いやすさを向上させつつある「Windows 10」。普段、何気なく使っているかもしれませんが、いつのまにか追加された新機能や知らずに過ごしていた便利な機能、隠れた機能なども存在します。本連載では、そんな知っておくと便利なWindows 10のTipsを紹介します。

IPアドレスの固定方法を解説

 最近では、機器の設定機能が賢くなったおかげで、あまり必要なシーンがなくなってきましたが、それでもルーターやWebカメラ、NASなどの一部の製品では、初期設定時にパソコンのIPアドレスを固定で設定しなければならない(もしくは変更した方が話が早い)ことがあります。

 IPアドレスの設定は、ネットワーク アダプターのプロパティで変更できます。一般的なIPv4の場合は[インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)]の設定を変更しましょう。

 IPアドレスは、以下のように1~3桁の数字を4つ組み合わせた形式になっており、サブネットマスクと呼ばれる数値と組み合わせて利用します。

IPアドレスの例:192.168.1.10
サブネットマスクの例:255.255.255.0

 厳密にはいろいろとルールや計算方法があるのですが、手っ取り早く設定したいだけなら、サブネットマスクの“255”に対応するIPアドレス部分の数値に注目しましょう。上記例であれば、“255.255.255”に対応するのが“192.168.1”となります。

 同じネットワークに接続された機器は、この部分が同じなら、直接通信することができます。

 たとえば、“192.168.1.10/255.255.255.0”の端末は“192.168.1.20/255.255.255.0”と直接通信できますが、“192.168.2.30/255.255.255.0”とは直接通信できないことになります。

 要するに、ルーターやWebカメラ、NASなどの設定のためにIPアドレスを固定で設定したい時は、設定したい機器に標準で割り当てられているIPアドレスを確認し、上記のルールに割り当てて同じネットワークになるようにパソコンにもIPアドレスを設定すればいいことになります。

通知領域のネットワークアイコンを右クリックして「ネットワークと共有センター」を開く。左側のメニューから[アダプターの設定の変更]を選択し、設定を変更したい接続を右クリックして[プロパティ]を選択。[インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)]をダブクリックするとIPアドレスを固定できる