本当にWindows 10って使えるの?
「Cortana」でWindows 10が真のパーソナルアシスタントに
(2016/4/29 06:00)
Windows 10への無料アップグレードが、今年7月29日で終了する予定だ。また、Windows 7の延長サポート期間も残り4年を切っており(*1)、“その後”をどうするか、そろそろ考えたいところ。
そこで本連載では『Windows 10にすべきか悩む……』という人向けに、“Windows 10って使えるのか?”を紹介している。
*1Windows 7の延長サポート期間は2020年1月14日まで
「Cortana」のリマインダー機能でWindows 10がパーソナルアシスタントに
鳴り物入りで登場した「Cortana(コルタナ)」は、iOSの「Siri」やGoogleの音声検索・操作と比べると、残念ながら未成熟と言わざるを得ない。だが、Microsoftは当初から「Cortana」を“パーソナルアシスタント”と定義づけ、アピールしてきた。既にWindows 10に移行したユーザーも「Cortana」を活用する機会は多くないと思われるが、「Cortana」が本領を発揮するのは、クロスプラットフォームでの活用であることを本誌読者には知ってほしい。
現在筆者は“おっさん”に分類される年齢のため、医者から処方された薬を決まった時間に飲まなければならない。だが、日々の雑務に流されて服用のタイミングが忘れがちになってしまうのは、不惑以上の方も少なくない本誌読者ならご理解頂けるはず。そこで「Cortana」のリマインダー機能である。設定した時間に“薬を飲む”と通知させることで、服用するタイミングを逃さないのだ。
リマインダーは時間だけでなく、場所を指定した設定も行える。たとえば移動中に会社や自宅でやるべき用事が思い浮かんだとしよう。そこで内容と住所を登録しておくと、ユーザーがその場所に移動したタイミングでスマートフォンの「Cortana」が、登録した内容を再通知するのだ。筆者は都内を電車で移動する機会が多いものの、車内で2-in-1 PCを開くことは難しいため、スマートフォンの「Cortana」に思い浮かんだタスクを登録することで、確実にタスク処理が可能になる。
もちろん、これらのアプローチはToDoやスケジュール機能を使えば補える。だが、それらと「Cortana」が大きく異なるのは、ユーザー自身が能動的に確認するのではなく、自身が忘れていても「Cortana」が教えてくれる点だ。これがMicrosoftが目指すパーソナルアシスタントの形なのである。他にもWindows 10の「カレンダー」でスケジュール管理をすれば、次の予定を容易に確認できるため、多忙な人ほど恩恵は大きい。他の機能に関してはまだまだ未成熟ながらも、パーソナルアシスタントという観点からは既に実用レベルに達しているのだ。
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