やじうまの杜

「ワードパッド」がUWPに? 「Windows 10 Insider Preview」のストアで発見される

「FAX とスキャン」「XPS ビューアー」「文字コード表」などもUWPに

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「Windows 10 Insider Preview」の“Microsoft ストア”で入手できるようになった「ワードパッド」

 Windows 95/NT 4.0以降のOSでプリインストールされているワープロソフト「ワードパッド(WordPad)」が“Microsoft ストア”で利用できるようになり、一部で話題を呼んでいる。

 今回、これを発見したのはWindows 10ウォッチャーのTony氏(@win10fan)。「Desktop App Converter(Project Centennial)」を利用して“ユニバーサル Windows プラットフォーム(UWP)”へ移植されたものとみられる。

 UWP化が進められているのは「ワードパッド」だけではないようで、今のところ「Windows FAX とスキャン」「XPS ビューアー」「文字コード表」といったOS付属のアクセサリツールが“Microsoft ストア”から入手できることが確認されている。

「Windows FAX とスキャン」
「文字コード表」

 あくまでもベースがデスクトップアプリであるため、初めからUWPアプリとして開発されたアプリと異なり、タッチデバイスでも使いやすい、モバイル環境でもそのまま動くというわけではない。しかし、アクセサリツールに限って言えば以下に挙げるように、扱いが簡単になる、セキュリティが高くなるなど、けっして恩恵は少なくない。

  • パッケージ化されていて追加や削除が簡単:「ストア」経由でインストール・アンインストールが行える
  • システムへの影響が最小限:基本的にアプリケーションフォルダー以外へはアクセスできず、レジストリの書き込みもダメ(仮想化されたリソースへのアクセスとなる)。そのため、アプリのせいでシステムが壊れたりすることは基本ない
  • セキュリティが高い:アプリケーションの改竄が難しい。万が一アプリケーションが乗っ取られても、システムにちょっかいをかけるのは困難

 また、付随的なメリットとして、もしこれらのアクセサリツールがすべてUWP化されれば“system32”フォルダーがスッキリするという点も指摘されている。なかにはこれだけでも十分なメリットだと感じる人もいるのではないだろうか。

 なお、UWP版のアクセサリツールは「Windows 10 Insider Preview」Build 14257以降が必須とされている。一般ユーザーが利用できるようになるのは、早くて今夏リリース予定の「Windows 10 Anniversary Update」以降となりそうだ。