クリエイターが知らないと損する“権利や法律”
写真が勝手に記事で使われた
~第8章:作品がパクられた!どうしよう?~
2016年9月21日 07:20
オンラインソフト作者に限らず、あらゆるクリエイターが創作活動を続けるために、著作権をはじめとして知らないと損する法律や知識はたくさんある。本連載では、書籍『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』の内容をほぼ丸ごと、三カ月間にわたって日替わりの連載形式で紹介。権利や法律にまつわる素朴な疑問に会話形式の堅苦しくない読み物でお答えする。
前回掲載した“パクられる前に自衛しよう”の続きとして、今回は“写真が勝手に記事で使われた”というテーマを解説する。
写真が勝手に記事で使われた
Twitterに面白い画像をアップロードすると、すぐに『××まとめ』とか『バイラルメディア』みたいなところへ無断転載されちゃうみたいなんですけど、ああいうのは何とかならないんですかね?
難しい問題ですね。
Twitterが公式で用意している『ツイートをサイトに埋め込む』機能を使って他のウェブサイトへ載せた場合は、Twitterの利用規約に基づいているので問題ない行為なのですよ。
ええっ!? そうなんです?
相手が公式の埋め込み機能を使っているなら、元投稿を消してしまえば、ツイートが埋め込まれた場所から画像や動画は消せます。
テキスト、名前、元投稿が存在していたURLは、痕跡として残っちゃいますけどね。
うーん……そうなのか。
公式の埋め込み機能なら、こちらの意志で消せるだけマシだと思っておいた方がいいかもしれません。
ただ、元投稿を消したら、次はほんとの無断転載をやられる場合もあるので、タチが悪いです。
うわあ。
投稿サイトには、公式で埋め込みできる機能が用意されている場合が多いです。
公式機能を使って紹介されるなら、むしろ作者にとっては望ましい場合が多いでしょう。
そうか、公式機能を使ってるなら、それは無断転載じゃなく、法的には正しい方法で紹介してるってことなんですね。
勘違いしないように気をつけないといけないなあ。
次回予告
今回の続きとして次回は“〈コラム〉Twitterのサービス利用規約”というテーマを解説する。
原著について
『クリエイターが知っておくべき権利や法律を教わってきました。著作権のことをきちんと知りたい人のための本』
(原著:鷹野 凌、原著監修:福井 健策、イラスト:澤木 美土理)
クリエイターが創作活動するうえで、知らないと損する著作権をはじめとする法律や知識、ノウハウが盛りだくさん! “何が良くてダメなのか”“どうやって自分の身を守ればいいのか”“権利や法律って難しい”“著作権ってよくわからない”“そもそも著作権って何?”といった疑問に会話形式の堅苦しくない読み物でお答えします!