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写真のノイズを低減するソフト「Neat Image」がメジャーバージョンアップ
ノイズ低減の品質モードに“High”と“Highest”を追加。パフォーマンスも向上
2016年6月24日 06:30
写真のノイズを低減できるソフト「Neat Image」の最新版v8.0が、23日に公開された。メジャーバージョンアップとなる本バージョンでは、さらなるノイズリダクション機能の強化、ユーザーインターフェイスの改善、パフォーマンスの向上が図られている。
「Neat Image」は、ディテールを比較的保ったままデジカメ画像のノイズを低減できるソフト。機材固有のノイズ特性をプロファイルとして保存し、それをもとにさまざまなフィルターを適用しながらノイズを除去していくことができる。
本ソフトは単体のアプリケーションとして利用できるスタンドアローン版(Windows/Mac/Linux対応)と、「Photoshop」プラグインとして利用できるプラグイン版(Windows/Mac対応)がラインナップされており、デモ版ならば非商用に限り無償で利用可能。また、上位版としてバッチ処理などをサポートした“Home”エディション(スタンドアローン版39.90米ドル)、商用も可能な専門家向けの“Pro”エディション(スタンドアローン版69.90米ドル)などが用意されている。
本バージョンでは、まずノイズリダクションの品質モードに“High”と“Highest”が追加された。初期設定は“High”で、より正確なフィルタリング結果と、よりシャープな画像出力を得ることが可能。最高品質の“Highest”では処理速度が多少犠牲になるものの、ディテールはそのまま、望ましくないデジタルノイズをさらに低減させることができる。なお、“Normal”は「Neat Image 7」相当の品質で、処理速度を重視したい場合に選択するとよい。
そのほかにも、カメラのノイズ除去機能や圧縮機能で生じる、小さなドットやラインに効果的なアーティファクト除去フィルターが追加された。また、最近の高解像度カメラで必要とされる低周波数域・超低周波数域のノイズ除去を微調整できるようになったほか、シャープフィルターも改善されているという。
さらに、使い勝手の面でもさまざまな改善が施されている。たとえば、より正確なノイズプロファイルを作成するために、これまでより広い領域をサンプルとして分析できるようになったほか、ノイズを除去する前と後とを視覚的に見比べるためのプレビューアシスト機能などが追加された。
一方、処理の最適化によりパフォーマンスも向上。GPUのみのモードの場合で2倍、混合モードの場合で1.4倍から1.7倍の速度向上を果たしているという。また、新しいAMD製のGPUをサポートするなど、互換性も向上した。また、スタンドアローン版とプラグイン版の両方でHiDPI環境がサポートされた。
ソフトウェア情報
- 「Neat Image」Windows向けDemo edition
- 【著作権者】
- ABSoft
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows XP以降(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(非商用利用のみ)
- 【バージョン】
- 8.0(16/06/23)