Windows 11に対応したフリーのアドウェア除去ツール「Malwarebytes AdwCleaner 8.3」

「Malwarebytes AdwCleaner」v8.3.1

　米Malwarebytesは11月25日（現地時間）、アドウェアやPUPをシステムから除去するツール「Malwarebytes AdwCleaner」の最新版v8.3.1を公開した。現在、同社のWebサイトから無償でダウンロード可能。

　「AdwCleaner」はアドウェアやスパイウェア、ブラウザーハイジャッカーといった「潜在的に迷惑なアプリケーション」（Potentially Unwanted Programs：PUP）を削除するツール。2016年10月にMalwarebytes社が買収し、その一製品となってからも無償で提供されている。UIに同社のセキュリティ製品「Malwarebytes」へのリンクが掲載されるものの、購入を強いられることもない。

　本アプリが取り除いてくれるのは、マルウェアとは言い切れないものの、わずらわしい通知を頻繁に表示したり、OSやアプリの設定を勝手に変えたり、システムのパフォーマンスやセキュリティに悪影響を及ぼす可能性のあるアプリだ。メイン画面にある［今すぐスキャン］ボタンを押すと、システム内にあるPUPがリストアップされるので、除去したいPUPを選択して［隔離］ボタンを押すだけで無効化できる。

メイン画面にある［今すぐスキャン］ボタンを押すと、システムのスキャン処理が開始

システム内にあるPUPがリストアップされる

除去したいPUPを選択して［隔離］ボタンを押すだけで無効化できる

　今回マイナーバージョンアップとなった「Malwarebytes AdwCleaner 8.3」では、サポートOSにWindows 11が追加された。Windows 7以降で利用可能だ。

　また、設定画面に［基本的な修復操作］（Basic Repair Actions）というセクションが導入された。PUPがよく勝手に変更するシステム設定を初期状態へ復元するかどうかをユーザー側で管理できる。

設定画面に［基本的な修復操作］というセクションが追加