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Microsoft、Windows 10で迷惑アプリのブロック機能をデフォルト有効に
2021年8月初旬より「Windows 10 バージョン 2004」以降で
2021年8月4日 15:10
「Windows 10 バージョン 2004」(May 2020 Update)には、「望ましくない可能性のあるアプリ」をブロックする機能が備わっているが、初期状態では有効になっておらず、ユーザー側で機能をONにする必要があった。Microsoftはユーザーのシステムを保護するため、この機能を2021年8月初旬からデフォルトで有効化する方針だ。
「望ましくない可能性のあるアプリ」(Potentially Unwanted Application、PUA)は「潜在的に迷惑なプログラム」(Potentially Unwanted Program、PUP)とも呼ばれ、Microsoftの定義によると、以下のタイプのアプリを指す。これらはセキュリティを脅かすマルウェアとはいえないが、迷惑で煩わしく、ときにシステムのパフォーマンスを損なうこともあり、大半のユーザーはインストールを望んでいない。
- 広告:製品内ではないところ(デスクトップへのポップアップなど)で広告や宣伝を行ったり、他の製品やサービスに関するアンケートを強要するアプリ。Webページに広告を挿入するソフトも含む
- Torrent(エンタープライズのみ):P2Pファイル共有に関するもの
- クリプトマイニング:デバイスのリソースを使用して暗号資産(Bitcoinなど)の採掘を行うもの
- バンドル:その製品の実行に必要のない他社製品のソフトのインストールを進めてくるアプリ
- マーケティング:マーケティング調査のためにユーザーの行動を監視し、その製品以外のアプリケーションやサービスに送信するソフト
- ごまかし:セキュリティ製品がインストールされていることを検知して、検出を回避しようとするソフト
- 悪評:セキュリティ業界での評判がよくないアプリ。信頼できるセキュリティプロバイダーが悪質であると検出するアプリ
この機能が有効化されると、「Windowsセキュリティ」アプリの[アプリとブラウザーコントロール」セクションにある[評価ベースの保護]オプションがONになる。
オプションが利用可能となるのは、以下の条件を満たした環境のみ。オプションが見当たらない場合は、最新の更新プログラムを適用するとよいだろう。
- マルウェア対策クライアントのバージョン:4.18.2003.8
- エンジンのバージョン:1.1.16900.4
- ウイルス対策のバージョン:1.1311.560.0
- スパイウェア対策のバージョン:1.311.560.0